ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を色々

ここ2週間くらいでショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番の音源を3つも買ってしまった。

別に意識して集めたわけじゃなく、どれもカップリング目当てのついでに買ったものなんだけどね。

 

最初に買ったレコード。ハードオフで100円。

 

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ショスタコーヴィチ

A面

交響曲第8番 3楽章、4楽章

B面

ピアノ協奏曲第1番Op.35

指揮:キリル・コンドラシン(A面)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(B面)

ピアノ:マリヤ・グリンベルク

トランペット:セルゲイ・ポポフ

演奏:モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団

 

これは、もともと交響曲第8番が聴きたくて買ったレコードだ。文字表記がロシア語なのだが、曲目とかは英語でも書いてあるからわかりやすい。

しかし、ちゃんと英語で併記されていたにもかかわらず私は目が腐っていたので、このレコードが交響曲第8番の第4,5楽章しか収録されていないことが書いていたにもかかわらず見のがしてしまったのだ。

ジャケットには特に何も書いていなくて、レコード面に書いてあっただけなのだが、普通に考えてみればショスタコーヴィチ交響曲第8番だけでも長いのに、それにピアノ協奏曲までカップリングされたものがレコード1枚に収まるわきゃねーよな。

それにしてもぼろくて汚いレコードだった。100円だしいいかなーと思っていたけど、結構レコードの汚れがひどく軽く洗ってみてもぱちぱちノイズが消えない。

音はノイズが多いけど、迫力がある気がする。音が前のめりに来る感じがする。ごちゃごちゃとした曲だけど、なんだか凄くスッキリと整理された音で聴きやすい。これはレコードで聴いているから、プラシーボ効果みたいな感じで、いい音だと思ってしまっているのかな?それでもやっぱいい音だと思ってしまうな。ピアノ音が私好みのキンキンしない音なのも良い。

それにしてもやりたいほうだいな曲だよね。プラウダ批判の前の曲だからこういった面白い曲ができたのかね。ショスタコーヴィチの曲って暗い曲ばかり有名だけど、ちょこちょここういったわけのわらない曲があるよね。

 

まあ文句ばっかり書いたけど、ピアノ協奏曲だけでもそれなりには満足したレコードだった。

 

そのあとに買ったCD。ゲオで180円。

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1-26:ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲 OP.43

27:ルトスワフスキパガニーニの主題による変奏曲

28-31:ショスタコーヴィチ;ピアノ協奏曲第1番 OP.35

 

ピアノ:ぺーテル・ヤブロンスキー

指揮:ウラジミール・アシュケナージ

演奏:ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団

トランペット:レイモンド・シモンズ

 

 ぺーテル・ヤブロンスキーのミニ写真集が付いている。正直いらんぜよ。

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これのおかげでこのCDはちょっとだけ他のCDよりでかくなっているのかな?

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 ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲が聞きたくて購入。有名な曲のわりには聴いたことが無かったので。

アシュケナージの指揮はあんまり評判がよくないとか言われているけど、私個人としてはそんなにダメだとは思ったことは無い。そんなに彼の指揮したCDを持っているわけじゃないけど。

 ピアノ協奏曲は、まず最初に感じたのは、凄く音がクリアだ!ということ。ゆったりめで始まって次第にテンポアップするところも音のバランスが良い。これを聴くとレコードの音はピアノが協調されすぎているような気もする。逆に言えばこのCDだとピアノの音が抑え目で、すべての音がバランスよく並んでいる感じもする。しかしトランペットだけやけに爆音で目立つ。

音の距離がちょっと遠めに聞こえるのが気になるな。

 

このCDだとピアノ協奏曲だけを聴きたいときにはCDプレーヤーのスキップボタンをトラック番号28まで押さないといけないのだが、それが非常に面倒。もうちょい、どうにかできないものかね。

 

 

次に買ったCD。ブックオフで280円。

 

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1-4 ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35

5 24の前奏曲とフーガ Op. 87 -第1番 前奏曲 ハ長調

6-10 弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110 (弦楽合奏編)

11 24の前奏曲とフーガ Op. 87 -第1番 前奏曲 ハ長調弦楽合奏編)

 

ピアノ:ベルント・グレムザー

トランペット:ラインホルト・フリードリヒ

指揮:アヒム・フィードラー

演奏:ルツェルン・フェスティバル・ストリングス

 

弦楽四重奏曲第8番の合奏バージョンが聴きたくて購入。弦楽四重奏曲第8番はショスタコーヴィチの曲の中でも好きな曲なので期待していた。弦楽合奏での演奏は初めて聴く。

 

 弦楽合奏偏はテンポがちょっと遅めだ。編成が大きいからしょうがないのかな。なんだか曲に厚みがある割には、緊張感が無く、どす!どす!と象が歩いているような感じがしてしまう。弦楽四重奏での演奏の方が音数は少なくても迫力があるし、張り詰めた空気もあるので好きかな。

 ピアノ協奏曲は、ピアノの音がちょっと小さい?ピアノの音が埋もれがちなのかな。これは録音環境の問題なのかな?ピアノのキンキン音だけ聞こえて輪郭がはっきりしない感じ。弦楽器の迫力、音のどっしりした重さにピアノが打ち消されてるように聞こえる。

初めて聴いたレコードだと、 マリヤ・グリンベルクのピアノが前面に聞こえるような演奏(録音?)だったので、なんだか物足りない感じがしてしまう。

しかし、CDを再生したら1曲目にピアノ協奏曲というのは素晴らしい。めんどいボタン押しが無いのはいいことだ。レコードよりも手軽に聴けるし、当分はピアノ協奏曲第1番を聞きたいというときにはこのCDを手に取るだろう。

 

この記事を書くために3枚のCDを何度か繰り返し聞いたのだが、なんだか疲れてしまった。楽しい曲なんだけど、結構展開がころころ変わってせわしないし、あんまり繰り返し続けて聞くもんじゃないかな。

 

 

ドイツの現代音楽作曲家のレコードを買う。

ハードオフで購入。108円。

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ハンス・ユルゲン・ヴェンツェル

弦楽四重奏曲第3番

録音:1974年2月6日

 

フリードリヒ・ゴルトマン 

木管五重奏とピアノ・ソナタのためのソナタ

録音:1974年1月27日

 

ライナー・ブレデマイヤール

(Cello)²

録音:1974年2月4日

 

フリードリヒ・シェンカー

モノローグ

録音:1974年2月5日

 

ジークフリート・マトゥス

ヴォカリーズ

録音:1969年3月22-23日

 

 

 

 

イカスジャケットだ。作曲家と思われる名前と作品の名前が5つ並んでいる。写真が悪いので何がなんだかよくわからないかもしれないけど。

 

全然知らない作曲家の曲ばかりだけど、弦楽四重奏と書いてあるのはわかったので、とりあえずドイツの現代作曲家の室内楽集という感じのレコードなのかな。このレコードは1974年に発売みたいなので、収録されている曲達は当時では最新の現代音楽という感じなのかも。

 

 

弦楽四重奏曲第3番はいかにも現代音楽といった感じ。色々な音やらキーキーノイズみたいな音やらで溢れている。全3楽章大体15分程度なので難しい曲でも聴きやすい方かな。結構あっという間に終わる。 ハンス・ユルゲン・ヴェンツェルという人はよくわからない。指揮者なのかな?検索すると指揮者としか情報が出てこない。ウィキペディアがドイツ語しかないので読めない。

フリードリヒ・ゴルトマン のソナタはおもしろい。ちょっと難しめのピアノにピロピロと茶化すような木管金管。まあでもどっかで聞いたような感じはある。最後の方でぴちゃくちゃぴちゃくちゃあびゅしーという感じの声が入るのも、いかにも現代音楽って感じがしちゃう。閉めは小さいハンマーを叩きつけるような音で終わる。フリードリヒ・ゴルトマン は東ドイツの作曲家みたい。

 

ライナー・ブレデマイヤールの(Cello)²は、まずタイトルが凄い。これはなんと読むんだ?チェロ2乗。チェロチェロか?

まず2乗の記号を打ち込むのがめんどくさいし。

演奏者を見るとチェロ、チェロ、チェロ、チェロ・・・・・・。チェリストが4人だ。チェロのみのカルテットで演奏されている。曲の感じは普通の現代音楽っぽい小難しい緩急のある曲なのだが。音がすべてチェロなので迫力があるし、いつもと違った感じに聞こえる。弦を弾く音が結構強烈だな。普通のヴァイオリンのピッチカートはポンポンという音だけど、これはビンビンという音だ。この曲にもちょいちょい声が入る。

 

フリードリヒ・シェンカーのモノローグはオーボエのソロだ。そんな印象には残らない。難しそうなことやってるなということぐらいしか感想は無い。

 

ジークフリート・マトゥスのヴォカリーズはソプラノにフルート、コントラバス。そしてなぜかドラムという変な構成だ。Schlagzeugと書いてあるのでパーカッションということなのかな?コントラバスウッドベース見たいに弾くので、ドラムとあわせるとジャズっぽい感じになっている。というか完全にジャズですね。

なんというか変な曲だ。

 

 

何の予備知識も無いまま買ったレコードだけどかなり楽しめた。こういうのが100円で手に入っちゃうからレコードも集めたいなーと思っちゃうのよね。しかし、CDと違いレコードは棚を占領しちゃうので、置くスペースが無いのも問題なのよね。

 

 

グレン・グールドが弾くゴルドベルク変奏曲を買う

ブックオフで購入。280円。

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J.S.バッハ

1.ゴールドベルク変奏曲 BWV.988

2-10.フーガの技法Vol.1  BWV.1080

 

ピアノ、オルガン:グレン・グールド

録音:1 1955年 2-10 1962年

 

 

 

 

ジャケットでわかるとおりこれは廉価版だ。なんだか音質があまりよろしくないようにも感じるのだが、オリジナルの音質を知らないのでなんとも言えない。1955年録音なのでこんなもんなのかもしれない。

グレン・グールドのバッハ関連CDはわざわざ廉価版で買わなくても、なんだかんだで安く手に入りそうだし、グレン・グールド名演集という10CDBOXなら同じ音源が大体200円以下で手に入れることができるし・・・。まあ別に今回はスルーするようなCDだったのだが、気分的に聴きたかったので買ってしまった。ついでに収録されているフーガの技法ではオルガンを弾いているらしいのも気になったとこかな。フーガの技法はVol.1と書かれているので空いた隙間を埋めるように中途半端に収録されたのかなと思いきや、この曲をグールドがオルガンで弾いたのはこの9曲のみらしいので、これで一応全部ってことなのかな?

 

やっぱり音が篭り気味なのがきになる。あとゴルドベルク変奏曲は全曲が1つのトラックにまとめられているのもちょっと嫌。

 

ゴルドベルク変奏曲のCDはワイセンベルクさんの1枚しかもっていないので、あまり比べることはできないけど、それでも結構印象は違うね。ワイセンベルクの演奏はもっとキッチリしている音がする。それにグールドの演奏は繰り返しが無いのかな?なんだかほいほいと次の曲に進むね。ワイセンベルクが大体79分でグールドが38分くらいなので、半分だな。本当にあっという間に終わる気がする。

グールドさんの特徴的な唸り声も音質のせいであまり聞こえない。わたしはこの唸り声が大嫌いなので聞こえないのはいいことのはずなのだが、音質と引き換えにしていると考えると、ちょっと微妙だな。

 

フーガの技法はあまり聞いたことがないかも。しかもオルガンでの演奏なので、本当に初めて聴くように思える。音質のせいなのかオルガンの残響音があまり聞こえない。なんか可愛らしい音になっている。おもちゃの楽器から出ている音のようにも聞こえる。あとオルガンで演奏しているのに音を伸ばさない?のが気になる。そこらへんがおもちゃの音っぽく感じるのかな?曲によって音が良かったり悪かったりするのは何でなのかな。

 

なんだかんだで結構おもしろいなと思ったけどね。

 

正直ゴルドベルク変奏曲は音が気に入らなかったから、フーガの技法のほうが聞いていて面白かった。意外と廉価版特有の無理矢理なカップリングがよかったのだな。

 

バッハのオルガン曲って、トッカータとフーガとか一部の有名曲しか知らなかったけど、最近リヒターが弾くオルガン曲集を安く手に入れたので聴いている。それを聴いて意外と色んな演奏の仕方というか、オルガン曲もよく聴くと何でも同じような音のわけじゃないんだなと気づかされた。

 

でそのCDがこれ

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CD1

1. 幻想曲ト長調BWV572 
2-4. トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530 
5-7. トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527 
8-11. パストラーレ ヘ長調BWV590

CD2

1-2. トッカータとフーガ ニ短調BWV538「ドリア調」 
 3-15. パルティータ「ようこそ,慈悲あつきイエスよ」BWV768 

 

オルガン:カール・リヒター

録音:Cd1-1970年 CD2-1958年8月

 

オルガン曲は苦手だったけど、カール・リヒターが演奏しているし、2枚組みで100円だし買った。

オルガン曲というとイメージするのは、音の塊が津波のように押し迫るかのような曲とか、緊張感に溢れ終始とっつきにくい旋律を流しているとかなんというかそういう感じだな。

このCDのトリオ・ソナタなんかは難しい感じはまったく無く、可愛らしく判りやすい曲になっている。この曲では所々オルガンの音が木管楽器のようにも聞こえるのが衝撃だった。オルガンは弾き方によって本当にいろいろな音が出せるみたいだな。今までそういう技法を使う曲を聴いていなかっただけなのでしょうけどね。

あまりにも難しい曲だと、もう何をやっているのかわけがわからなくなってしまうので、ゆったりで、わりとシンプルな曲の方がオルガンの凄さを実感できた。

 

パルティータ「ようこそ,慈悲あつきイエスよ」BWV768は面白そうな臭いがぷんぷんしていたけど、苦手なタイプかも。あまり音数が多いのは好きじゃないのかもしれない。4~5声くらいでジャ~ンと鳴らすのがオルガンの醍醐味なのかもしれないけど、私にはうるさく聞こえてしまう。

 

あまりオルガン作品のCDは持っていないのだけど、これを機会に集めようと・・・は、思わないかな~。しかし、演奏家で言えばヘルムート・ヴァルヒャとか気になっているし、作曲家で言えばメシアンのオルガン曲とか聞いてみたいし、結構ほしいCDはあるにはあるんだけどね。

 

 

 

 

 

マイク・オールドフィールドのオマドーン

ハードオフで購入。100円。

 

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マイク・オールドフィールド

 

オマドーン

 

録音:1975年

 

ジャンルは一応プログレッシブ・ロックということになっているのかな。

このマイク・オールドフィールドという人は名前を知らなくても、彼の代表作のチューブラー・ベルズだけは、ほとんどの人が聴いたことがあると思う。 チューブラー・ベルズといわれてもピンとこないだろうけど、エクソシストのテーマといえばメロディが思い浮かぶのではないだろうか。エクソシストのテーマだとなんだか怖い音楽のようなのだが、実際にはエクソシストに使われている部分は前奏部分だけだし、内容は割りと明るめというか爽やかというか、とりあえず全然イメージと異なるのだ。

 

今回のレコードは チューブラー・ベルズ 、ハージェスト・リッジに続く、彼の初期三部作の完結偏とされている。個人的にはオマドーンの後の4枚目のアルバム「Incantations」(邦題:呪文)が1番すきなんですけどね。

チューブラー・ベルズ 、ハージェスト・リッジ 、呪文はCDを所有しているけどこのオマドーンはなぜか所有していなかったので、レコードでも手に入れられて良かった。別に嫌いなアルバムというわけではなかったのだが、なぜか縁が無く、今まで安く手に入れられなかったのだ。

このレコードをハードオフのジャンクコーナで見つけたときはうれしかった。ちゃんと帯も付いているし状態も良い。マイク・オールドフィールドの顔のドアップも迫力あるぜ。

 

 

しかし、聴いてみるとなんだかCDと音が違う気がする。最初のギターの音が違うのかな?

 

もっと幻想的というかふわふわした音だったような気がしたのだが、このレコードだとギターの音色が凄くはっきりしている。単にレコードプレーヤーの問題なのかな?というかレコードプレーヤーの音質が悪くて後の音が埋もれているだけかもしれない。

 

初期3部作はどれも似たような展開なのだがなぜか結構個性がはっきり別れている気がする。2枚目の ハージェスト・リッジとオマドーンは両方とも”緑色”なイメージ(単にジャケットが緑色なだけだが)で、内容も放牧的な世界観で、どっかの田舎の情景が浮かぶのだが、完成度はオマドーンのほうが高いと思う。

出だしのギターのフレーズから神秘的な空気が漂ってきて、それだけでこの曲は名曲やで!と感じさせてくれる。

この人の初期の作品は展開がころころ変わるし、いきなり曲調や世界観がガラッと変化するパターンが多かったのだが、オマドーンに関しては結構自然な展開になっている気がする。

後半から突然出てくるバグパイプの音色も良い。なぜかレコードだとバグパイプの音だけやたら鮮明に聴こえる気がする。

 

チューブラー・ベルズの原始人のウホウホ部分や ハージェスト・リッジのいろいろな音がユニゾンした爆音部分などのような個性的な展開がオマドーンにはないので、全体的にスッキリしている気もする。最後に歌が入るのだがそれも放牧的だし世界観に合っている。

最後の歌部分は

 

私はビールが チーズが好き

西風の香りも好きだ

だがその何よりも

私は馬の背に乗ってゆきたい

 

さあ 私達は行こう

草の上を 雪の上を通り抜けてゆこう

汗にぬれたマユ まぶたを閉じたカッ色の顔のあなた

私は宇宙を飛んで行くよりも

あなたの側がいい

 

著作権的な問題で全部分書いていいか微妙なので、少しだけだが、この歌詞を見ればなんとなく曲の世界観もわかるかな?一部分じゃわからないか。

 

 

 

ダフニスとクロエを買う

ハードオフで購入。108円。

 

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ラヴェル

1、バレエ音楽「ダニエスとクロエ」全曲

 

指揮:ミヒャエル・ギーレン

演奏:南西ドイツ放送交響楽団

録音:1997年

 

ラヴェルのダフニスとクロエは組曲版ならよく見るけど全曲版はあまり見ない気がする。アルテ・ノヴァというレーベルは廉価版レーベルのようなのだが、ナクソスのように世界初録音といった感じのマニアックさで無く、有名作曲家の曲だけどイマイチ音源が少ないような曲をよく出している気がする。というか私が所有しているのがそういった曲ばかり。

 

正直私はこの曲は組曲版ですらまともに聴いたことが無いので結構新鮮に聴けた。ラヴェル室内楽などは好きなのだが、管弦楽となるとあまり好きではないというか、室内楽にあるようなセピア色のような雰囲気が無いので苦手なのだ。ボレロとかまったく聴かないしね。

 

バレエ音楽というジャンルもあまり聴かない。かろうじて聴くのはチャイコフスキーストラヴィンスキーの曲くらいかな。ストラヴィンスキーバレエ音楽は別に映像が無くても曲そのもので楽しめるので好きなのかも。でもやっぱり映像で見たほうが良いジャンルなんでしょうけど。チャイコフスキーのバレエはどれも長いのでまともに映像では見たことは無い。対してストラヴィンスキーは大体30分ほどなので結構テレビなどでも見る機会があるので、やっぱり曲だけでなく、映像を見たことによってより深く内容を知ったので楽しいと思えているのかな。

 

ラヴェルのダフニスとクロエはなんだかふわふわしている世界観だな。ストラヴィンスキーのような激しさやテンポのよさは無く、ゆったりふわふわ~という感じで進む。何をやっている場面なのか想像が付かないというか、当たり前だけど映像とか生で見ることが前提の音楽だなと思った。

途中でアーアーと合唱があるのがおもしろい。きらきらしてゆったりしていてアーアー合唱が入るので、なんだがドビュッシーの音楽のように感じた。

 

どうでもいいがこのCDにはトラックが1つしか無い。57分59秒を一気に流しやがるのだ。そもそもこの曲は1部2部3部と別れているのだからトラックも3つくらいに分けてくれてもいいんじゃないのか?30分くらいの場面を聞きたいと思っても早送りで地道に飛ばすことしかできないのは面倒だろ。と文句を言ったけど、バレエ音楽って場面ごとに細かくトラックを分けるパターンも多いのよね。これだとカップリングの曲を聞きたい時に曲を20くらい飛ばさなきゃならんことになる。これはこれで面倒なんだよね。

 

 

 

 

フォーレとブリュノーのレクイエム

ハードオフで購入。100円。

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フォーレ

レクイエム 作品48

 

バリトン:ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ

ソプラノ:ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス

指揮:アンドレ・クリュイタンス

エリーザベト・ブラッスール合唱団

パリ音楽院管弦楽団

 

フォーレのレクイエムといったらモーツァルト、ヴァルディのそれと合わせて3大レクイエムと呼ばれるほど有名な曲だ。と言っても私はフォーレのレクイエムを聞くのは今回が初めてですけど。

結構廉価版で安く出回っているのを見かけるけど、今まで宗教歌はあまり興味の沸くジャンルでなかったし、退屈そうだし・・・。と思っていたのでスルーしてきた。しかし最近はモーツァルトのレクイエムなんかも聴いちゃう程度には抵抗も無くなってきたし、何より100円だったしで購入しました。

 

レクイエムと言うと、イメージと違い結構どんどんばんばんとテンションが高い曲ばかりだと思っていたのだけど、このフォーレのレクイエムは普通にゆったりです。モーツァルトヴェルディのレクイエムにはあった怒りの日が無いのが特徴的だな。

きらきらと輝くような綺麗な音楽だが、気づいたらいつの間にか終わっている。そんな曲だな。

 

正直私は未だにレクイエムというのがよく理解できていないのですが、所謂クラシック音楽でのレイクイエムというのは元々ある典礼文に作曲者が好き勝手にオーケストラをつけたものなのかな?そして作曲者ごとに典礼文の引用箇所も異なるので、フォーレのレクイエムのような怒りの日が無い曲もできるといった感じなのかな?

 

あまりフォーレのレクイエムについて感想が無かったのでついでにもう1品

 

アルフレッド・ブリュノーのレクイエムだ

ブックオフで購入。150円。

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アルフレッド・ブリュノー

1-9 レクイエム

10 歌劇「ラザール」

 

指揮:ジャック・メルシエ

演奏:イル・ド・フランス国立管弦楽団

録音:1994年

 

ジャケットが髑髏ちゃんなのでとてもレクイエムといった感じじゃないし、そもそも最初これがクラシックのCDだとは思わなかった。どっかのゲームのサントラとか、ようわからんメタルのCDとかそういう類のものかなと。

裏面は アルフレッド・ブリュノーさんの顔。

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この顔を見ればこれがメタルのCDでは無いとわかる。

しかしなんで表面のイラストが棍棒みたいなものを握った髑髏ちゃんなのでしょう?

クリムトの生と死という絵らしいけど本来髑髏ちゃんの隣にいるよくわからない人の塊の部分がカットされているのはどうしてなのかな?

 

 

このCDはとあるブックオフの閉店セールで手に入れたものだ。500円CDが70%OFFだったので10枚くらい購入したのだがそのうちの1枚だ。レクイエムというか宗教的な曲はなんだかんだ行っても普段なら500円だと手を出さないのだが150円なら文句なしに買ってしまう。しかもかなり渋い作曲家のCDだしね。あまり知らんどころか名前も初めて聞く。

フランスのオペラ作家でドビュッシーと結構活躍時期がかぶっているらしい。しかし、ドビュッシー印象派とか呼ばれるように革新的な活動をしていたのに対し、この人は保守的な人だったようだ。ついでにこの人もローマ大賞を受賞している。

 

まあ内容の話をしないとね。

 

レクイエムの方はフォーレのようなずっとゆったりという感じでなく、どちらかといえば盛り上がるところは派手に盛り上がるし、ロマン派な感じというか、わかりやすい曲だなと思った。

レクイエムは大抵私にとっては退屈な感じで聴き通すのは気分がいいときじゃないとムリなのだが、この曲は意外と退屈しないので聴き通せちゃうかも。ただし後半は記憶に残らない。

終わり方もしょぼいので、え!これで終わり?と少々驚いた。

続くラザールは歌劇なのに雰囲気はレクイエムと同じ感じなので、初めはまだレクイエムが続いているのかと勘違いした。というかこっちの方がレクイエムっぽい。

特に盛り上がりが無く、淡々と進んで終わる曲。歌手が交互に歌う感じで進むし、なんつーかオペラというか、盛り上がりがあまり無く、煌びやかさも無いマーラー大地の歌といった感じだ。いや、ちょっと違うかな?

所々目立つトランペットだけど、ちょうど目立つところで音が裏返っているような気がするのだが・・・。私はトランペットについて何も知らないので、こういう演奏なのかどうなのか何もいえないけど、やっぱり聴いていて違和感がある。

このオペラは上映して人気があったのだろうか?34分と短いオペラなので、何かのついでに上演したのかな?歌詞の意味がわかればまた違った感想になるだろうけど、英語ですらないおそらくフランス語なので解読不能でつ。

 

こんだけ書いて肝心のレクイエムについての感想があまり無いのは残念だな。何度も聴いてもあまり感想が出てこないのだからしょうがない。おそらく私がレクイエムというものをよく理解していないからでしょうけど。

 

 

ベートーヴェンの三重協奏曲、ブラームスの二重協奏曲を買う

ブックオフで購入。280円。

 

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ベートーヴェン

1-3 三重協奏曲 ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 ハ長調

ブラームス

4-6 二重協奏曲 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲

 

ヴァイオリン:ダヴィド・オイストラフ
チェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
ピアノ :スヴィヤトスラフ・リヒテル
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

録音:1-31969年9月 4-61969年5月

 

このCDを買ったブックオフでは普段こういったEMIのCDを280円で売ることがほとんど無いので珍しい。しかもちょっとマニアックな曲だ。ブラームスの二重協奏曲はまだ知名度があるほうなのかな?ベートーヴェンの 三重協奏曲は聴いたことが無かったし、存在も知らなかった。 ベートーヴェンって知名度が高いのにまったく知られていない曲が結構あるよね。そりゃマニアには知られているだろうけど、ちょっとクラシックをかじった程度ではとても把握しきれないよ。

 

このCDは廉価版みたいなので録音時期とかそういった情報が書いていないのかな?とりあえず有名音源っぽいので他のサイトの情報を乗せたけど、多分同じでしょう。

演奏者とか指揮者もみんな有名人なのでこの演奏は誰がメインなのかよくわからない。

 

曲はブラームスのほうがわかりやすいというか、とっつきやすいというか、ブラームスの有名なヴァイオリン協奏曲よりもこちらの二重協奏曲の方が好みかもしれない。ヴァイオリンが永遠とソロでピロピロしているよりもヴァイオリンとチェロで交互に旋律を奏でている方が私の好みなんでしょう。

第2楽章が特に気に入りました。第2楽章のゆったりと交互に引いた後の絡み合う感じがたまらん。空気がブラームス室内楽というか弦楽六重奏曲第1番のようなので好きなのかもしれない。

 

ベートーヴェンの三重協奏曲は初めて聴いたので、今のところ、ふーんといった感じで特に感想も出てこないというか、別に苦手な感じでもないけどそんなに印象にも残らないなという感じなのだが、もしかすると聞き込んでいくうちにまた違った感想になるかもしれないタイプの曲だなとも思った。わかりにくい言い回しだが、ようはスルメのような聞き込むうちに良さがわかる曲なのかもしれないと思ったわけだ。