サティのピアノ曲集を買う
ブックオフで購入。250円。
エリック・サティ
1-3 夜想曲第1番 - 第3番
4-5 夜想曲第4番, 第5番
6 ばら十字団の最初の思想
7-9 ばら十字団のファンファーレ
10 パンタグリュエルの幼年時代の夢
11 貧しき者の夢
12-13 2つの夜の夢
14 天国の英雄的な門の前奏曲
15-18 4つのオジーヴ
19-21 3つのサラバンド
ピアノ:クラーラ・ケルメンディ
録音:1992年6月1-3日
NAXOS 8.550696
サティのピアノ曲集は高橋悠治が演奏したCDを所有しているが、収録曲がまったくかぶっていないし、曲の雰囲気も大分違うのでおもしろい。高橋悠治演奏のCDの選曲は、題名もひからびた胎児とか スポーツとあそびとか(犬のための)だらだらした前奏曲とかわけのわからないものばかりだし、曲も正直良くわからないと言うか退屈な感じがした。
クラーラ・ケルメンディ のCDは題名だけ見るとまだまともそうな曲だなと感じる。といっても実際は ばら十字団の最初の思想、ファンファーレはわけのわからない秘密結社のために書かれた曲だったり、やっぱり変な曲ってことだな。
しかし、夜想曲はとても良い。ジムノペディなどと同じ系統の、ヒーリングミュージックのようなやさしい曲。ばら十字団のための曲も作られた経緯は変だけど曲はゆったりした環境音楽のようだ。なんというか聞き流してしまいそうな曲だな。サティは環境に溶け込むような曲を良く作っていたようだけど、これも聞き流すことを意図しているのかね?と思ったら聞き流し音楽こと家具の音楽は結構晩年の作品で、 ばら十字団の曲と30年くらい間があるので関係ないかな。つーかばら十字団のファンファーレはすごくたらたらした曲なのだけど、どこら辺がファンファーレなの?
パンタグリュエルの幼年時代の夢と貧しき者の夢は題名がかっこいいけど内容はなんというか綺麗ですねで終わる感じだな。ここらへんからつまらないサティが出てくる。後半の曲達は印象に残らないかな。
サティのピアノ曲はスカスカな曲が多く素人耳で聞くと弾くの簡単そうだなと思っちゃうけど、おそらく、スカスカだからこそ世界観とかなんやかんやを表現するのが難しいのだろうね。
サティの楽曲は結構あるようだけどやっぱり安く手に入れるのは難しいよね。ピアノ曲集はまた手に入りやすい方だけど、歌曲集とか舞台作品は250円じゃ手に入れられないかな。