ダフニスとクロエを買う
ハードオフで購入。108円。
1、バレエ音楽「ダニエスとクロエ」全曲
指揮:ミヒャエル・ギーレン
演奏:南西ドイツ放送交響楽団
録音:1997年
ラヴェルのダフニスとクロエは組曲版ならよく見るけど全曲版はあまり見ない気がする。アルテ・ノヴァというレーベルは廉価版レーベルのようなのだが、ナクソスのように世界初録音といった感じのマニアックさで無く、有名作曲家の曲だけどイマイチ音源が少ないような曲をよく出している気がする。というか私が所有しているのがそういった曲ばかり。
正直私はこの曲は組曲版ですらまともに聴いたことが無いので結構新鮮に聴けた。ラヴェルは室内楽などは好きなのだが、管弦楽となるとあまり好きではないというか、室内楽にあるようなセピア色のような雰囲気が無いので苦手なのだ。ボレロとかまったく聴かないしね。
バレエ音楽というジャンルもあまり聴かない。かろうじて聴くのはチャイコフスキーとストラヴィンスキーの曲くらいかな。ストラヴィンスキーのバレエ音楽は別に映像が無くても曲そのもので楽しめるので好きなのかも。でもやっぱり映像で見たほうが良いジャンルなんでしょうけど。チャイコフスキーのバレエはどれも長いのでまともに映像では見たことは無い。対してストラヴィンスキーは大体30分ほどなので結構テレビなどでも見る機会があるので、やっぱり曲だけでなく、映像を見たことによってより深く内容を知ったので楽しいと思えているのかな。
ラヴェルのダフニスとクロエはなんだかふわふわしている世界観だな。ストラヴィンスキーのような激しさやテンポのよさは無く、ゆったりふわふわ~という感じで進む。何をやっている場面なのか想像が付かないというか、当たり前だけど映像とか生で見ることが前提の音楽だなと思った。
途中でアーアーと合唱があるのがおもしろい。きらきらしてゆったりしていてアーアー合唱が入るので、なんだがドビュッシーの音楽のように感じた。
どうでもいいがこのCDにはトラックが1つしか無い。57分59秒を一気に流しやがるのだ。そもそもこの曲は1部2部3部と別れているのだからトラックも3つくらいに分けてくれてもいいんじゃないのか?30分くらいの場面を聞きたいと思っても早送りで地道に飛ばすことしかできないのは面倒だろ。と文句を言ったけど、バレエ音楽って場面ごとに細かくトラックを分けるパターンも多いのよね。これだとカップリングの曲を聞きたい時に曲を20くらい飛ばさなきゃならんことになる。これはこれで面倒なんだよね。