マイク・オールドフィールドのオマドーン

ハードオフで購入。100円。

 

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マイク・オールドフィールド

 

オマドーン

 

録音:1975年

 

ジャンルは一応プログレッシブ・ロックということになっているのかな。

このマイク・オールドフィールドという人は名前を知らなくても、彼の代表作のチューブラー・ベルズだけは、ほとんどの人が聴いたことがあると思う。 チューブラー・ベルズといわれてもピンとこないだろうけど、エクソシストのテーマといえばメロディが思い浮かぶのではないだろうか。エクソシストのテーマだとなんだか怖い音楽のようなのだが、実際にはエクソシストに使われている部分は前奏部分だけだし、内容は割りと明るめというか爽やかというか、とりあえず全然イメージと異なるのだ。

 

今回のレコードは チューブラー・ベルズ 、ハージェスト・リッジに続く、彼の初期三部作の完結偏とされている。個人的にはオマドーンの後の4枚目のアルバム「Incantations」(邦題:呪文)が1番すきなんですけどね。

チューブラー・ベルズ 、ハージェスト・リッジ 、呪文はCDを所有しているけどこのオマドーンはなぜか所有していなかったので、レコードでも手に入れられて良かった。別に嫌いなアルバムというわけではなかったのだが、なぜか縁が無く、今まで安く手に入れられなかったのだ。

このレコードをハードオフのジャンクコーナで見つけたときはうれしかった。ちゃんと帯も付いているし状態も良い。マイク・オールドフィールドの顔のドアップも迫力あるぜ。

 

 

しかし、聴いてみるとなんだかCDと音が違う気がする。最初のギターの音が違うのかな?

 

もっと幻想的というかふわふわした音だったような気がしたのだが、このレコードだとギターの音色が凄くはっきりしている。単にレコードプレーヤーの問題なのかな?というかレコードプレーヤーの音質が悪くて後の音が埋もれているだけかもしれない。

 

初期3部作はどれも似たような展開なのだがなぜか結構個性がはっきり別れている気がする。2枚目の ハージェスト・リッジとオマドーンは両方とも”緑色”なイメージ(単にジャケットが緑色なだけだが)で、内容も放牧的な世界観で、どっかの田舎の情景が浮かぶのだが、完成度はオマドーンのほうが高いと思う。

出だしのギターのフレーズから神秘的な空気が漂ってきて、それだけでこの曲は名曲やで!と感じさせてくれる。

この人の初期の作品は展開がころころ変わるし、いきなり曲調や世界観がガラッと変化するパターンが多かったのだが、オマドーンに関しては結構自然な展開になっている気がする。

後半から突然出てくるバグパイプの音色も良い。なぜかレコードだとバグパイプの音だけやたら鮮明に聴こえる気がする。

 

チューブラー・ベルズの原始人のウホウホ部分や ハージェスト・リッジのいろいろな音がユニゾンした爆音部分などのような個性的な展開がオマドーンにはないので、全体的にスッキリしている気もする。最後に歌が入るのだがそれも放牧的だし世界観に合っている。

最後の歌部分は

 

私はビールが チーズが好き

西風の香りも好きだ

だがその何よりも

私は馬の背に乗ってゆきたい

 

さあ 私達は行こう

草の上を 雪の上を通り抜けてゆこう

汗にぬれたマユ まぶたを閉じたカッ色の顔のあなた

私は宇宙を飛んで行くよりも

あなたの側がいい

 

著作権的な問題で全部分書いていいか微妙なので、少しだけだが、この歌詞を見ればなんとなく曲の世界観もわかるかな?一部分じゃわからないか。