グレン・グールドが弾くゴルドベルク変奏曲を買う
ブックオフで購入。280円。
1.ゴールドベルク変奏曲 BWV.988
ピアノ、オルガン:グレン・グールド
録音:1 1955年 2-10 1962年
ジャケットでわかるとおりこれは廉価版だ。なんだか音質があまりよろしくないようにも感じるのだが、オリジナルの音質を知らないのでなんとも言えない。1955年録音なのでこんなもんなのかもしれない。
グレン・グールドのバッハ関連CDはわざわざ廉価版で買わなくても、なんだかんだで安く手に入りそうだし、グレン・グールド名演集という10CDBOXなら同じ音源が大体200円以下で手に入れることができるし・・・。まあ別に今回はスルーするようなCDだったのだが、気分的に聴きたかったので買ってしまった。ついでに収録されているフーガの技法ではオルガンを弾いているらしいのも気になったとこかな。フーガの技法はVol.1と書かれているので空いた隙間を埋めるように中途半端に収録されたのかなと思いきや、この曲をグールドがオルガンで弾いたのはこの9曲のみらしいので、これで一応全部ってことなのかな?
やっぱり音が篭り気味なのがきになる。あとゴルドベルク変奏曲は全曲が1つのトラックにまとめられているのもちょっと嫌。
ゴルドベルク変奏曲のCDはワイセンベルクさんの1枚しかもっていないので、あまり比べることはできないけど、それでも結構印象は違うね。ワイセンベルクの演奏はもっとキッチリしている音がする。それにグールドの演奏は繰り返しが無いのかな?なんだかほいほいと次の曲に進むね。ワイセンベルクが大体79分でグールドが38分くらいなので、半分だな。本当にあっという間に終わる気がする。
グールドさんの特徴的な唸り声も音質のせいであまり聞こえない。わたしはこの唸り声が大嫌いなので聞こえないのはいいことのはずなのだが、音質と引き換えにしていると考えると、ちょっと微妙だな。
フーガの技法はあまり聞いたことがないかも。しかもオルガンでの演奏なので、本当に初めて聴くように思える。音質のせいなのかオルガンの残響音があまり聞こえない。なんか可愛らしい音になっている。おもちゃの楽器から出ている音のようにも聞こえる。あとオルガンで演奏しているのに音を伸ばさない?のが気になる。そこらへんがおもちゃの音っぽく感じるのかな?曲によって音が良かったり悪かったりするのは何でなのかな。
なんだかんだで結構おもしろいなと思ったけどね。
正直ゴルドベルク変奏曲は音が気に入らなかったから、フーガの技法のほうが聞いていて面白かった。意外と廉価版特有の無理矢理なカップリングがよかったのだな。
バッハのオルガン曲って、トッカータとフーガとか一部の有名曲しか知らなかったけど、最近リヒターが弾くオルガン曲集を安く手に入れたので聴いている。それを聴いて意外と色んな演奏の仕方というか、オルガン曲もよく聴くと何でも同じような音のわけじゃないんだなと気づかされた。
でそのCDがこれ
CD1
1. 幻想曲ト長調BWV572
2-4. トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530
5-7. トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527
8-11. パストラーレ ヘ長調BWV590
CD2
1-2. トッカータとフーガ ニ短調BWV538「ドリア調」
3-15. パルティータ「ようこそ,慈悲あつきイエスよ」BWV768
オルガン:カール・リヒター
録音:Cd1-1970年 CD2-1958年8月
オルガン曲は苦手だったけど、カール・リヒターが演奏しているし、2枚組みで100円だし買った。
オルガン曲というとイメージするのは、音の塊が津波のように押し迫るかのような曲とか、緊張感に溢れ終始とっつきにくい旋律を流しているとかなんというかそういう感じだな。
このCDのトリオ・ソナタなんかは難しい感じはまったく無く、可愛らしく判りやすい曲になっている。この曲では所々オルガンの音が木管楽器のようにも聞こえるのが衝撃だった。オルガンは弾き方によって本当にいろいろな音が出せるみたいだな。今までそういう技法を使う曲を聴いていなかっただけなのでしょうけどね。
あまりにも難しい曲だと、もう何をやっているのかわけがわからなくなってしまうので、ゆったりで、わりとシンプルな曲の方がオルガンの凄さを実感できた。
パルティータ「ようこそ,慈悲あつきイエスよ」BWV768は面白そうな臭いがぷんぷんしていたけど、苦手なタイプかも。あまり音数が多いのは好きじゃないのかもしれない。4~5声くらいでジャ~ンと鳴らすのがオルガンの醍醐味なのかもしれないけど、私にはうるさく聞こえてしまう。
あまりオルガン作品のCDは持っていないのだけど、これを機会に集めようと・・・は、思わないかな~。しかし、演奏家で言えばヘルムート・ヴァルヒャとか気になっているし、作曲家で言えばメシアンのオルガン曲とか聞いてみたいし、結構ほしいCDはあるにはあるんだけどね。