ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を色々
ここ2週間くらいでショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番の音源を3つも買ってしまった。
別に意識して集めたわけじゃなく、どれもカップリング目当てのついでに買ったものなんだけどね。
最初に買ったレコード。ハードオフで100円。
A面
交響曲第8番 3楽章、4楽章
B面
ピアノ協奏曲第1番Op.35
指揮:キリル・コンドラシン(A面)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(B面)
ピアノ:マリヤ・グリンベルク
トランペット:セルゲイ・ポポフ
これは、もともと交響曲第8番が聴きたくて買ったレコードだ。文字表記がロシア語なのだが、曲目とかは英語でも書いてあるからわかりやすい。
しかし、ちゃんと英語で併記されていたにもかかわらず私は目が腐っていたので、このレコードが交響曲第8番の第4,5楽章しか収録されていないことが書いていたにもかかわらず見のがしてしまったのだ。
ジャケットには特に何も書いていなくて、レコード面に書いてあっただけなのだが、普通に考えてみればショスタコーヴィチの交響曲第8番だけでも長いのに、それにピアノ協奏曲までカップリングされたものがレコード1枚に収まるわきゃねーよな。
それにしてもぼろくて汚いレコードだった。100円だしいいかなーと思っていたけど、結構レコードの汚れがひどく軽く洗ってみてもぱちぱちノイズが消えない。
音はノイズが多いけど、迫力がある気がする。音が前のめりに来る感じがする。ごちゃごちゃとした曲だけど、なんだか凄くスッキリと整理された音で聴きやすい。これはレコードで聴いているから、プラシーボ効果みたいな感じで、いい音だと思ってしまっているのかな?それでもやっぱいい音だと思ってしまうな。ピアノ音が私好みのキンキンしない音なのも良い。
それにしてもやりたいほうだいな曲だよね。プラウダ批判の前の曲だからこういった面白い曲ができたのかね。ショスタコーヴィチの曲って暗い曲ばかり有名だけど、ちょこちょここういったわけのわらない曲があるよね。
まあ文句ばっかり書いたけど、ピアノ協奏曲だけでもそれなりには満足したレコードだった。
そのあとに買ったCD。ゲオで180円。
1-26:ラフマニノフ;パガニーニの主題による狂詩曲 OP.43
28-31:ショスタコーヴィチ;ピアノ協奏曲第1番 OP.35
ピアノ:ぺーテル・ヤブロンスキー
指揮:ウラジミール・アシュケナージ
トランペット:レイモンド・シモンズ
ぺーテル・ヤブロンスキーのミニ写真集が付いている。正直いらんぜよ。
これのおかげでこのCDはちょっとだけ他のCDよりでかくなっているのかな?
ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲が聞きたくて購入。有名な曲のわりには聴いたことが無かったので。
アシュケナージの指揮はあんまり評判がよくないとか言われているけど、私個人としてはそんなにダメだとは思ったことは無い。そんなに彼の指揮したCDを持っているわけじゃないけど。
ピアノ協奏曲は、まず最初に感じたのは、凄く音がクリアだ!ということ。ゆったりめで始まって次第にテンポアップするところも音のバランスが良い。これを聴くとレコードの音はピアノが協調されすぎているような気もする。逆に言えばこのCDだとピアノの音が抑え目で、すべての音がバランスよく並んでいる感じもする。しかしトランペットだけやけに爆音で目立つ。
音の距離がちょっと遠めに聞こえるのが気になるな。
このCDだとピアノ協奏曲だけを聴きたいときにはCDプレーヤーのスキップボタンをトラック番号28まで押さないといけないのだが、それが非常に面倒。もうちょい、どうにかできないものかね。
次に買ったCD。ブックオフで280円。
1-4 ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35
5 24の前奏曲とフーガ Op. 87 -第1番 前奏曲 ハ長調
6-10 弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110 (弦楽合奏編)
11 24の前奏曲とフーガ Op. 87 -第1番 前奏曲 ハ長調(弦楽合奏編)
ピアノ:ベルント・グレムザー
トランペット:ラインホルト・フリードリヒ
指揮:アヒム・フィードラー
演奏:ルツェルン・フェスティバル・ストリングス
弦楽四重奏曲第8番の合奏バージョンが聴きたくて購入。弦楽四重奏曲第8番はショスタコーヴィチの曲の中でも好きな曲なので期待していた。弦楽合奏での演奏は初めて聴く。
弦楽合奏偏はテンポがちょっと遅めだ。編成が大きいからしょうがないのかな。なんだか曲に厚みがある割には、緊張感が無く、どす!どす!と象が歩いているような感じがしてしまう。弦楽四重奏での演奏の方が音数は少なくても迫力があるし、張り詰めた空気もあるので好きかな。
ピアノ協奏曲は、ピアノの音がちょっと小さい?ピアノの音が埋もれがちなのかな。これは録音環境の問題なのかな?ピアノのキンキン音だけ聞こえて輪郭がはっきりしない感じ。弦楽器の迫力、音のどっしりした重さにピアノが打ち消されてるように聞こえる。
初めて聴いたレコードだと、 マリヤ・グリンベルクのピアノが前面に聞こえるような演奏(録音?)だったので、なんだか物足りない感じがしてしまう。
しかし、CDを再生したら1曲目にピアノ協奏曲というのは素晴らしい。めんどいボタン押しが無いのはいいことだ。レコードよりも手軽に聴けるし、当分はピアノ協奏曲第1番を聞きたいというときにはこのCDを手に取るだろう。
この記事を書くために3枚のCDを何度か繰り返し聞いたのだが、なんだか疲れてしまった。楽しい曲なんだけど、結構展開がころころ変わってせわしないし、あんまり繰り返し続けて聞くもんじゃないかな。