Flute Panorama: vol.1 Paris 1920-1960を買う

ブックオフで250円。2枚組みだぜ。

 

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フルート・パノラマ vol1

 ミシェル・デボスト:フルート

クリスティアン・イヴァルディ :ピアノ

 

CD1

・ピエルネ フルート・ソナタ OP.36 

・ルーセル 笛吹き達 OP.27  

・カプレ 夢と小さなワルツ  
・ミヨー ソナチネ  
・ケックラン ソナタ OP.56  
・ロバルツ ソナチネ  

 

CD2
プーランク フルート・ソナタ  
イベール フルートとピアノのための戯れ(ソナチネ)

・サンカン ソナチネ  
・デュティユー ソナチネ  
メシアン 黒つぐみ (クロウタドリ)
・ジョリヴェ リノスの歌

 

私はこのような小品を集めたようなCDは好きではないのだが、2枚組みが250円で手に入るなら話は別である。収録内容も結構マニアックな作家ばかりだし(その筋では有名かもしれないけど)、フルート作品で有名な作家も入ってるし、こりゃ良い買い物かな。

 

Paris 1920-1960と副題が付いているのだが、これらの収録曲はパリでその年代に活躍した人の作品集という感じになっているのかな?しかし、ちょくちょく年代がずれているのもある。ピエルネなんかは1920年代だともう晩年だし、ピエルネのフルート・ソナタ はヴァイオリン・ソナタからの編曲なのだが、 ヴァイオリン・ソナタが1900年、編曲のフルート・ソナタが1909年なので、古い。カプレの夢と小さなワルツ も1905年だし。

 

まあ細かいことは気にしない。 ピエルネのフルート・ソナタ はかっこいいしね。 ミヨー のソナチネ は美しいけど、短い。ケックランのフルート・ソナタは個人的に当たりの曲。10分ほどの曲だけど印象に残る。

CD1全体的に似たり寄ったりな感じ。個々で聞けばそれぞれいい曲だけど、年代にしては印象派のような美しいメロディに小難しいピロピロな曲ばかりなので、続けて聞くとちょっと疲れるな。 

イベールの戯れも印象に残る。けど短く、5分くらい。メシアンはいつもどうりだな、難しい。 黒つぐみって鳥よね?鳥のカタログのように鳥の鳴き声を採譜した曲なのかな?

CD2は難しい感じの曲が多い。だけど不思議とCD2の方が聞いていて疲れない。

 

まあ、CD1が73分に対してCD2は50分ぐらいだからってのもあるけど。 

 

エマニュエル・パユがフルートで、エリック・ル・サージュがピアノのCDでも似たような選曲だったので、やはりここらへんの曲が20世紀のフルート曲の有名どころか。