ドミトリー・シトコヴェツキーのプロコフィエフ

ブックオフで購入。500円。

500円だが2枚組みなのでケチ道には反していない。

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シトコヴェツキーのプロコフィエフと書くと、ヴァイオリン協奏曲のことだと勘違いされるかもしれないけど、このCDはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ集だ。

 

ヴァイオリン:ドミトリー・シトコヴェツキー

ピアノ: パーヴェル・ギリロフ

 

CD1

・無伴奏ヴァイオリンソナタ ニ長調 op.115

・ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ短調 op.80

・ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディー op.35bis

・ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 op.94bis

CD2

曲数が多いので写真で勘弁してちょ

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このCDはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタが聞きたかったときに、たまたま見つけたものだった。しかもヴァイオリンソナタだけでなく、無伴奏ヴァイオリンソナタ も収録されていた。この今日は聞いたことがなかったのでラッキーと思ったが、問題もあった。このCDは2枚組みであったので500円と普段購入しない価格帯のCDであった。しかも2枚目はいろんな作曲家の小品の詰め合わせといった私の好みでないものであった。

500円くらいでがたがた言ってんじゃねーよ!と思われるかもしれない。だが、このCDにはもう1つ問題があった。

ケースが割れているのである。これはテンションが下がる。

 

私はケースの破損をそこまで気にするタイプではない。中古なんだし傷の1つや2つあってもしょうがないでしょ。

 

と、普段の私なら思うかもしれないが、割れているのは嫌だ。しかも500円で。

ケースを交換すればよいのだが、2枚組みのケースはそう簡単には代替品が見つからないのだ。

 

ま、愚痴ったけど買いました。

 

 

 

ところで私は ヴァイオリンのドミトリー・シトコヴェツキーという人物をまったく知らない。(と言うかもう基本的に知らない人のCDばかり購入しているよね)

なんだか、よく来日してはバッハを弾いている人らしい。ネットではバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ、ゴルトベルク変奏曲の編曲についての記事を見かけるぐらい。あと音楽評論家の渡辺和彦が『クラシック極上ノート』に収録されているコラムでこの人についてちょっと書いていたな。おおむねいい評価だった。

 

無伴奏ヴァイオリン・ソナタは思ったほど難しい曲ではなかった。ござっぱりしている。

ヴァイオリン・ソナタ第1番は難しい。暗い。こりゃ何度か聞かないと覚えられないタイプの曲だ。

ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディーも暗いけど、叙情的で、1曲1曲が短く展開もころころ変わるので聞きやすい。

ヴァイオリン・ソナタ第2番はもともとフルート・ソナタだったのをヴァイオリン・ソナタに編曲したものだ。私はこの曲が聞きたくてこのCDを買ったのだ。

まず出だしからいいよね。美しい。美しい第1主題からなんだかあわただしい第2主題になる。その後もちょこちょこ第1主題が出るたびにイイネ~と感じる。どうでもいいがこの第1主題を聞くとフランク・ザッパのMr. Green Genesの出だしを思い出す。他の曲に比べて暗さはない。

 

フルート・ソナタバージョンも聴いたことあるけど、どっちも好きだ。しかしイメージは変わるよね。ヴァイオリンだと舞曲のように動きが激しく感じられる。

 

CD2もプロコフィエフのシンデレラop.87の編曲?なんかが入っていておもしろいのだけど、そんなには聴かないな。