フランソワが弾くショパンのピアノ・ソナタ
ハードオフで購入。100円。
ピアノ:サンソン・フランソワ
録音:1964年3月9-11,20 5月11,15
ショパンのピアノ曲は別に好きだというわけではないけどCDが中古で安く手に入りやすいので、頻繁に購入している。色々な作品を聴いていればショパンに対する苦手意識も和らぐだろうと考えていたけど、たしかに好きになった曲もできたが、何度聴いても良さがわからず聴いていられない曲もある。
ショパンのピアノ・ソナタ第2番はどちらかと言えば好きになったほうの曲かな。この曲は不思議と始めから違和感無く入り込めた曲であった。それでも第4楽章のぴろぴろなど今でもよくわかっていない箇所もある。
サンソン・フランソワは以前ブックオフで彼が演奏するショパンピアノ作品集10CDBOXが1250円で売られていたのでどのようなピアニストなのか気になって調べたことがある。ネットでの情報では彼はかなり個性的な弾き方をすると言われていたので、そのときは購入しなかった。
それでもちょっと気になって名前は覚えていたのでこのCDを見つけたときはラッキーと思ったぜ。
聴いてみたところたしかに サンソン・フランソワ の演奏は個性的だと感じた。
ピアノ・ソナタ第2番第1楽章のリズムが凄い。よれよれしたり急に速くなったり、今まで聞いたショパンのピアノソナタとはだいぶ弾き方が違う。こんな弾き方でもめちゃくちゃにならないのは凄い。
ピアノ・ソナタ第3番は私はあまり聴いたことのない曲だったのでこれが、やっぱり変わった演奏なのかそれとも比較的スタンダードな演奏なのかはわからない。
第1楽章がすごくゆらゆらした感じになっているので、多分ここでもリズムを揺らしているのでしょう。
全体的にピアノの音がせわしなく詰め込まれている曲なので、あまり私の好きなタイプの曲ではないのだけど、何故か意外とすんなり聴けてしまった。ただ好みが変わっただけなのか、それともフランソワの演奏が私に合っていたからなのか。
サンソン・フランソワは見た目からしてオシャレーな雰囲気をかもし出している。演奏も堅苦しい感じじゃなく、個人的にはとても好きなタイプのピアニストかもしれない。
こうなると彼のショパン10CDBOXが欲しくなるのだけど、こういう流れっていざ買いに行っても、もうすでに買われてしまっているパターンなんだよね。