メシアン 世の終わりのための四重奏曲

最近購入したもの。ブックオフで250円。

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世の終わりのための四重奏曲なんてすごいタイトルだがどうやらキリスト教にまつわる主題らしい。しかも原題を直訳すると時の終わりのための四重奏曲になるため 世の終わりのための四重奏曲は意訳みたい。

演者はアンサンブル・インカント。レーベルは以前買った鳥のカタログと同じところ Arte Novaってとこ。この曲はフルート、チェロ、ピアノ、ヴァイオリンと少し変わった編成だ。この理由はWIKIさんに詳しく書いてある。←そんなに詳しく書いてないね。わたしも良く知らないが、どうやらメシアン第二次世界大戦中にフランス陸軍に従軍していたようで、そしてドイツ軍の捕虜となり収容所に収容されてしまった。その収容所内で書かれたのがこの曲だ。編成が変なのは楽器がこれしかなかったからみたい。この曲を収容所で初演したとき、ナチスの高官等がとても感激したらしく、メシアン以下演奏者が収容所を早期出所できたきっかけになったようだ。

この曲はキリストを賛美する曲のようだが、聞いた感じは暗い。どこら辺が賛美なんだろう?何も知識なく聞いたら本当に題名どうり世の終わりを表している曲なんだと勘違いするな。昔ちがう盤を図書館で借りたときに書いてあったライナーノーツによるとこの曲はクラリネット部分から作ったと書いてあったような記憶がある。だからだろうかこの曲はやたらクラリネットが目立つ。完全なソロパートもあるし。

50分と長い曲だが、章毎にころころと展開が変わるので飽きないで一気に聞ける。メシアンは鳥のカタログでわけのわからない作曲家というイメージが付きそうだったのだが払拭しないといけない。メシアンってマニアックな印象があるのだがこの曲はすごくメジャーなんだよね。