バックスのクラリネット・ソナタ/ピアノ三重奏
ブックオフで購入。250円。
グールド・ピアノ・トリオ
ロバート・プレーン :クラリネット
ベンジャミン・フリス:ピアノ
・チェロとピアノのための民話
・クラリネットとピアノのためのロマンス
・単1楽章のピアノ三重奏曲
バックスのCDには縁がある。このほかにもヴァイオリン・ソナタ第2番が収録されているのと、弦楽四重奏曲第3番が収録されているCDを所有している。
ヴァイオリンソナタ・集の方は、私の好みではなかった。聞いていて辛い。弦楽四重奏曲のほうはたまに聞き返す程度。
今回のCDはピアノ三重奏曲とクラリネット・ソナタが目的で購入した。特にピアノ三重奏曲は晩年の作品なので期待した。(どうでもいいことだが私は、晩年に作られた曲というのが好物なのだ。なんとなくその作曲家の集大成という感じがするからである)
期待通り、ピアノ三重奏曲は当たりだ。今までに聞いたバックスの作品の中で1番好きだな。
ケルトっぽさもある開放感のある第1楽章にロマンチックな第2楽章。どちらも第1主題が印象に残る。1度聞いたら忘れないような主題だ。でも、第3楽章で急にわかりやすさが無くなるんだけどね。
この曲はボロディン・カルテット演奏のCDがあるらしので、機会があれば聞いてみたい。
このCDにはクラリネット・ソナタは2曲収録されている。1934年のニ長調の曲と、1901年のホ長調の曲だ。なんでもホ長調のほうは世界初録音らしい。マニアックだ。
しかし、やはり曲としてはニ長調の曲のほうがいい。晩年の作品だかそう思ったわけじゃないよ?なんだか放牧的でもあり内向的でもありで、ころころ展開が変わる難しい曲といった印象だ。
ホ長調ソナタは18歳の頃の作品。なんでかはわからんけど、かわいらしい曲だなと思った。
今回のCDは、小難しかったヴァイオリン・ソナタ集とは違いどの曲も叙情的で聞きやすい曲ばかり。このCDでバックスは、私の中で好きな作曲家になった。
そうなると、他のCDも集めたくなる。
バックスの室内楽はまだまだたくさんあるし、聞いたことの無い曲ばかりなので、掘り下げていくのは大変だけどね。