シベリウスの交響曲5番と7番

リサイクルショップで購入。100円。

 

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シベリウスの交響曲

 

・交響曲第5番

・交響曲第7番

 

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1965、1967?

 

 

そんなに珍しくも無い、よく見かける廉価版シリーズのCDだ。しかし100円で手に入るなら購入しちゃう。シベリウスの交響曲は1から4番までヘルシンキ・フィルとベルグルンドの指揮でのCDで所有している。ベルグルンドのCDは結構良い盤だとネットで言われているけど私はあまり聴き返さない。なんだか音が遠く感じるし、曲自体も全体的に暗いわけではないけど寒さを感じるというか、辛気臭い感じがするのだ。おそらくベルグルンドの演奏が私には合わなかっただけなのだろう。

今回のCDは指揮がカラヤンなのでまた違った解釈で演奏されるだろうし、5番と7番は聞いたことが無いのでちょうどいいと思い購入した。これで聞いた事が無いのは第6番だけだ。

 

交響曲第5番はシベリウスの生誕50年記念での演奏会で初演されるために作られた曲らしい。なんだかつかみどころがない曲だな。爽やかな風が吹いている曲だけど、やっぱりその風は寒く感じる。先入観があるのかもしれないけどシベリウスの曲のメロディはどうしてもフィンランドの雪景色をイメージしてしまう。特に管楽器の音が冷たく感じる。

この曲は自然の豊かな情景などをイメージしているらしいけど、私個人の感覚では美しいけど薄暗い森の情景しか浮かばない。曲の終わり方が変な感じ。

 

交響曲第7番は交響曲にしては珍しい単一楽章で構成されている。これはもともと交響的幻想曲と名付けられていた曲を後で交響曲に名前の変えたからこういう感じになったらしい。この曲もつかみどころが無いと言うか、難しい曲だな。無駄をそぎ落とし濃縮した交響曲らしいが、そんなにぎちぎちな感じはしないけど?

この曲からは冷たさは感じない。単一楽章で22分ぐらいの短い曲なのでテンションが最後まで高い。いや、曲自体は暗くて盛り上がっているようで盛り上がっていないような~って感じなんだけど、演奏から熱気を感じる。

 

2曲とも 辛気臭さを感じさせず、すんなりと聴けた。カラヤンとの組み合わせが私には合っていたのかな。しかし ヘルシンキ・フィルとベルグルンドの組み合わせの方が本場な感じがするので、今回のCDはシベリウスっぽくない演奏なんじゃないかと思ってしまう。

でも、やっぱり ベルグルンドよりもカラヤンの方が好み。いままでシベリウスの交響曲を繰り返して聞くことなんて無かったけど、今回のCDは結構繰り返して聞いているし、聞きとおした後、また最初から繰り返し聞き始めても苦じゃないのよね。