園田高弘のベートーヴェン・ピアノソナタ集

ゲオで購入。180円。

ベートーヴェン・ピアノソナタ

ピアノ：園田高弘

・ ピアノ･ソナタ 　第8番　ハ長調　作品13《悲愴》

・ ピアノ･ソナタ　第14番　嬰ハ長調　作品27の2《月光》

・ピアノ･ソナタ　第23番　ヘ短調　作品57《熱情》

録音1968年5月　日本コロムビア第1スタジオ

日本人が演奏したピアノ曲CDは中古でも割高な場合が多いのであまり所有していない。GEOはよく日本人演奏家のCDを中古で放出するけど、780円とか580円くらいの値段でしか見たことが無かったのでこういったCDが安く手に入るのはラッキーだな。

演奏者の園田高弘は日本を代表するピアニストであるが、演奏はまったく聞いたことが無い。1960年代に日本人初となるベートーヴェンのピアノ･ソナタ全集を録音するなど、日本の音楽史の中でも重要なことをしているみたい。

今回のCDは全集に収録された音源をチョイスしたCDなのかな？録音時期と収録場所が同じなので多分そうなのでしょう。

収録されている3曲はどれも有名な曲だ。しかし、私は今回のCDによってこれらの曲をちゃんと聴いてきていなかったのだと気づかされた。第8番の第3楽章ってこんなにかっこいい曲だったんだね。何度も聞いていたのに今まで良さに気づかなかった。今まで第8番は第2楽章の知名度の高さからなんとなく敬遠していたけど、やっぱり有名になるだけあって3楽章とも聴き所なんだな。園田高弘さんの演奏が私好みだったのかな、第8番がちょっと好きになったわ。

逆に第23番は今回の演奏はそんなに好きなタイプでなく。後半の盛り上がりとたたみかけは凄く迫力あるのだが、全体的にもうちょっとテンションが高いほうが好きだ。あんまりはっきりしていない音なのは録音の問題かもしれないけど。

ピアノの音はそこまで良いわけでなく少し篭っているような気がするけど、キンキンするよりかはこっちの方がよい。聞き流すつもりで再生してもいつの間にかちゃんと聞いちゃっている・・・そういう引き寄せる演奏ですね。どっかの感想では折り目正しい演奏だとか言われていたけど、私はなんだか素朴な演奏に聞こえる。