ドヴォルザークのピアノ三重奏曲集

ブックオフで購入。250円。

 

f:id:damemen65:20140112203031j:plain

 

ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲集第1集

 

ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調Op.65(B.130) 
ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調ドゥムキー」Op.90(B.166)

 

演奏:ヨアヒム三重奏団

 

ドヴォルザーク室内楽って微妙に手に入りにくいよね。知名度のわりにはマイナーと言うか、弦楽四重奏曲も有名な第12番アメリカ以外ほとんど知られてないし、14番や9番は聴いたことあるけど初期の作品なんかCDすら見たこと無い。

なんか似たようなことを以前も書いたような気もするな。

 

そんな中でも今回のピアノ三重奏曲はまだ知名度が高いほうかな? ドゥムキーはたまにNHKのクラシック倶楽部で演奏されているのを見かけることがあるからね。ピアノ三重奏曲界では有名な曲なのでしょう。

 

ピアノ三重奏曲第3番は初めて聴いた。約40分と長めの曲だ。民族音楽っぽさが前面に出ている曲だな。

感情的というか荒ぶっているような第1楽章に流れるようなメロディのなかに緊張感がある第2楽章。なんかてんやわんやの第4楽章。

全体的に何かを訴えかけるような激しさのある曲なのだが、メロディは聞きやすく、暗いようで暗くないような曲になっている。民族色が強いのでとっつきにくさもあるかな。

 

ドゥムキーも民族色が強い。つーかドゥムキーという言葉自体がウクライナ起源の憂鬱な叙事的な歌謡バラッド、「ドゥムカ」の複数形であるらしいので民族的であたりまえなのか。

 

第1楽章は悲しげで憂鬱なメロディといきなり出てくるテンションの高い明るい舞曲のようなメロディがなんか落ち着かない。第2楽章にも舞曲のような主題が出てくる。こちらは少々暗め。1つの楽章の中で急にテンポが変わったり雰囲気が変わったりするので、やっぱり落ち着かない。第3楽章も暗い旋律と荒ぶる旋律のあとに美しい旋律が流れたりで展開がころころ変わる。というか全楽章ころころ展開が変わるわ。せわしないぜ。なんか次々に新しいメロディーが流れてくるのだけどそれをすぐに捨てて次へと進んでいく感じなんだよね。

 

多分人気はドゥムキーの方が高いのだろうけど、私はなんかまとまりが無いように思えるので、第3番の方が好きです。ドゥムキーは真剣に聞くとなんか疲れてくる。