カザルスの無伴奏チェロ組曲

リサイクルショップで購入。100円。

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J.S.バッハ 

無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007

無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008

無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009

 

チェロ:パブロ・カザルス

録音:第1番1938年6月、他1936年11月

EMI TOCE-3571

 

 

カザルスの 無伴奏チェロ組曲って言ったらチェロ曲の聖書みたいなもんでしょう。

 

このCDは1枚しかないので1番から3番までしか収録されていない。100円で手に入れたものにけちをつけるのもどうかと思うけど、もう半分のCDを探すのは結構めんどくさいかもしれない。それなら全曲版をまた新たに購入した方が楽でしょうね。

 

音は良くない。まあ70年以上前の録音だもんねしょうがないかな。私は初めて聴いた 無伴奏チェロ組曲 がこれと同じカザルスの1930年代録音のCDだったので、刷り込みと言うか、これがスタンダードなのだと思っていたので、今聴いてもそこまで音の悪さなどは気にならないのだけど、初めて聞く人にはオススメできないかな。

何も知らない人が聞いたら音が古過ぎてなんじゃこらー!!って驚くんじゃないのかな。最近はもう麻痺しているけど冷静に考えたらおかしいかもね。カザルスとかフルトヴェングラーとかありがたがって聴いているけど、クラシックに興味の無い人から見ると、綺麗な音で収録されたCDが腐るほどあるのに、巨匠の古臭い音源に執着しているクラオタはアホに見えているんじゃないかな。

古い音源に慣れていると、最新の音源を聴くと凄く変な感じかしてしまう。すごくクリアでまるで別の曲のように感じてしまうのだ。

なんというかいつのまにか、昔の劣悪な環境で録音された古い音源を本来の正しい演奏だと思い込んでしまっているのかもしれない。

 

カザルスの演奏だって、今慣れ親しんでいる演奏も音質の劣化で本来表現した音とは別な感じで収録されてしまっている可能性だってあるわけだよね。なんかそういうことを考えると、昔の巨匠の名盤をこれが絶対だと盲目的に見るのも良くないことなのかもしれない。

 

 

と言っても私は、巨匠の演奏がスタンダードで、正しいものなのだと思い込んじゃっているのでそう簡単には考えは変えられないけどね。