メイエのクラリネットの至芸
ブックオフで購入。500円がセールで250円。
1-3 クラリネット・ソロのための3つの小品
ベリオ
4 リート
5 セクエンツァ
6 友情op.46
ジョリヴェ
7-11 アセーズ
12 世の終わりのための四重奏曲~鳥たちの深淵
13-18 ドメーヌ
クラリネット:ポール・メイエ
録音:1993年10月28-31日
このCDを買ったブックオフは普段なら絶対セールなんかやらないところだったのだが、閉店するようなのでセールをしていた。別にそんなに頻繁に行くようなところでなかったけどつぶれるのは何だが寂しいぜ。開店してすぐに漁りに行ったのだが、すでにハイエナドもがうじゃうじゃと食い散らかしていた。溢れるんじゃないかってくらい籠いっぱいにCDを買う人は本当に全部聴くのだろうか?転売目的なのかな?
結構マニアックな宗教歌とかオルガンCDがいっぱいあったけど私の趣味でないのが残念だ。後々欲しくなったりする可能性もあるけど、先行投資だと思い今のうち買うなんて気はとても起きない。
モーツァルトの170CDBOXが8千円くらいで売っていたのがちょっと欲しかった。多分買ったってろくに聴き通しやしないのだろうけど8千円で170CDって1枚50円以下だぜ。凄いお得感があるよね。
話は大分逸れたけど、今回は閉店セールだからなんとなく買ってみるかという感じのCDを3枚ほど買った。
メイエのクラリネットの至芸はジャケットがダサいけど収録されている曲は尖っているのばかりだ。ストラヴィンスキーからシュトックハウゼン、ブーレーズと怪しさプンプンな曲ばかりでわくわくする。
聴いて初めて気づいたのだが、これって全部クラリネット独唱なのね。ただでさえ難しそうな作曲家の曲ばかりなのに、さらにクラリネット独唱なのでちょっと不安だったけど、意外と奇想天外な展開があるとか、難しくて退屈だという感じの曲達でなかったので安心した。
といってもなんだか似たり寄ったりな曲が続くので中盤あたりに飽きが来たりもしたけどね。
シュトックハウゼンについては電子音楽が有名という印象が強いかな。あとはヘリコプター弦楽四重奏だとか911テロについて不謹慎なことを行っちゃったとか・・・。
小難しい音楽を作るというイメージがあるけど、今回の曲は”友情”なんてわりと普通の題名の作品だ。内容はこれのどこが友情を表しているのかわけわからないけど、聴いていて苦痛だとかそういう類の曲というわけでもない。
ブーレーズのドメーヌはいかにも難しい現代音楽といった感じで、音をためてからピロ!プ~。ボエビュ~~ピブ!といったわけのわからない音がいっぱいだ。これがピアノだと凄く冷たくて頭が痛くなるような音楽になるかもしれないが、クラリネットだと音に温かみがあるので ピロ!プ~。ボエビュ~~ピブ!といったわけのわからない音もなんだかひょうきんな音に聴こえてくる。といってもこの曲が何を表しているかなんかさっぱりわからないけどね。曲も急に終わるし。
総じてわけのわからない曲ばかりだったけど、不思議と退屈な感じがしなかった。以前似たような20世紀の作曲家のフルート曲を集めたCDを買ったことがあったが、こちらはフルートで小難しい曲を聴いているとなんだか疲れてくる感じがあったのだけど、今回のクラリネットで小難しい曲を聴くのはあまり疲れなかった。クラリネットの音の方がなんとなく耳にやさしいのかね?