マイケル・ナイマンの弦楽四重奏曲を買う
ブックオフで購入。500円がセールで250円。
マイケル・ナイマン
1-6 弦楽四重奏曲第2番
7-8 弦楽四重奏曲第3番
9-20 弦楽四重奏曲第1番
バラネスク・カルテット
録音:1991年?
マイケル・ナイマンといえば映画ピアノレッスンの音楽を担当した人だな。まあそれくらいしか知らなかったけど。ミニマムミュージックの作曲家とウィキペディアには書いているけどスティーブ・ライヒとかと同じタイプの作曲家なのかな?
そんなに興味のある人物ではなかったけど、弦楽四重奏曲というジャンルが好きなので、何だが興味が沸いちゃったから買いました。
弦楽四重奏曲第2番は出だしからかっこいい。ミニマル・ミュージックの手法で作られているけど、つまらないワンフレーズを繰り返したり、少しずらしたりという感じではないな。
第2楽章は完全にミニマルミュージックだな。現代音楽っぽくもあるけど聴きやすくもある。緊張感のある音楽なのでサスペンス映画とかで使われても違和感は無いだろうね。
第3楽章は雰囲気がライヒっぽくもある。メロディアスだ。ここらへんで確信した。私はこの曲が好きだわ。基本的には聴きやすくメロディアスで適度に緊張感があり小難しさもある。そんな所が好きなのだ。
全部で6楽章あるが、あまり感想を言葉にできないな。現代音楽家の弦楽四重奏曲はたいてい意味不明で内向的なのとか奇抜音の集合体とかそういうのばかりだと思っていたのだが、この曲は初めて体験するタイプの弦楽四重奏曲だった。
それぞれの楽章がぶつ切りで終わっているけど、そんなにバラバラな印象は無い。でもそれぞれがどっかの映画のワンシーンのBGMで、それを6つ分並べているという感じもする。
どうでもいいが、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番から旋律を引用しているらしいけど、どこかわからない。 シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番は昔聴いたことあるのだがさっぱり頭に残っていないようだ。
弦楽四重奏曲第3番もかっこいいな。少々暗く重いけどメロディはとても聴きやすい。聴いてぐっと来るようなメロディが次々に流れてくるけど、そういうところがやっぱり映画のBGMっポイよね。2楽章制なのかな?いつ第2楽章に変わったのかわからなかった。
弦楽四重奏曲第1番は12楽章もある。第1楽章がビギニング、第2楽章はfig.B。第3はC第4はD~第12楽章はLとそれぞれアルファベットが題に付けられているけど、何の意味があるのかわかんね。
12楽章もあるけど基本的は続けて演奏されるので気にはならないかな。反復するフレーズが終わると次の楽章へと変わっているという感じ。やっぱりこの曲も難しい展開のわりにはメロディは聞きやすい。それぞれの楽章がどこかの弦楽四重奏曲の最終楽章のフレーズを引用していてそれをつなぎ合わせましたという感じのする曲だ。何が言いたいかわかりにくいと思うが、この曲は常にテンションが高く、ずーとクライマックスのようなフレーズを立て続けに流してくるので、聴いていて疲れるのだ。
CDの再生時間は大体3曲全部で63分くらいなのだが、あっという間だったな。退屈する瞬間は無かった。まあ少し聴いていて疲れたけど。私はミニマルミュージックとの相性がいいのかもしれない。だたこの曲達はミニマル・ミュージックというよりプログレッシブロックという感じのほうが強い気もした。