シェーンベルクの弦楽四重奏曲を聴く

シェーンベルク弦楽四重奏曲を聴いてみたくて隣の市の図書館まで借りに行った。ショーンベルクだけでよかったのだがウェーベルンとベルクの曲も付いており4枚組みのCDになっていた。箱がでかくてもって帰りにくいぜ。オペラ並みの分厚い解説書が着いているのだが、どうやらこのCD輸入版のようで何かいているのかさっぱり。

ショーンベルクは浄められた夜と弦楽三重奏曲のCDを聴いたことがあるし、弦楽三重奏はかなりお気に入りだ。この人の作品は12音技法という理論に基づいて作曲してる。詳しいことはわからないし、聞いた感じもちんぷんかんぷんだ。特に管楽五重奏曲なんてまったく理解不能だ。なんかイメージ通りの小難しい現代音楽って感じがした。そんな中でも弦楽三重奏はたしかに旋律なんかわけわからないし今何弾いているのかもわからなくなるのだが。曲自体がかっこいいし、張り詰めた空気で最後まで聞きとおしてしまう力がある。3つの楽器で曲が成り立っているから隙がないのかな。

 

で、幻覚四重奏をわくわくしながら聴いてみたが。

苦手かも。番号付き4曲と番号なしの1曲合わせて5曲を聞きとおしたのだが記憶に残らない。かろうじて2番に歌が入っていたのをおぼえているぐらい。暗いし取っ掛かりがないので印所に残らない。前に聞いたミヨーの弦楽四重奏曲は18曲もあるので中にはわけわからない曲も確かにあった。でもどれも個性があり聴いていてもどれがどの曲というのがはっきりわかる。シェーンベルクのはどれも似たようなくらい曲でキツイな。何時曲が変わったのかもわからなかったぜ。

クラシック初心者にはシェーンベルクは早かったのかな。聞き続ければ耳がなれて、どれがどの曲という風に理解できるようにもなるだろうけど。今のところあんまり聞き返す気力もないわ。似たような年代でバルトーク弦楽四重奏曲も最初意味わからなかったけど、こっちは何度も聞き返す気になったし、いまでま好きな曲になっている。うーんもともとシェーンベルクは弦楽三重奏曲ぐらいしか好きな曲がなかったからわたしには合わない作曲家なのかな。それとも理解する力がないのかな。

 

ついでにバーバーの弦楽四重奏曲も借りた。この曲の第2楽章は後に編曲され有名な弦楽のためのアダージョ として生まれ変わる。多分ほとんどの人は弦楽のためのアダージョを聴いたことあるんじゃないのかな。映画プラトーンなんかでも使われていたね。聞いてみた感想はやっぱ弦楽合奏とと比べて弦楽四重奏だと音が少なくて迫力がないね。全体的にこれも印象に残らなかった。一緒に入っていたアイヴスって作曲家の弦楽四重奏曲のほうが好きだわ。第1番は”救世軍から”というかっこいい副題が付いているのもいいね。