無駄遣い

今日は前からほしいと思っていたプロコフィエフのヴァイオリンソナタを買いに行ったのだが、結局買ったのはルクーのチェロソナタコダーイのチェロ作品集、メシアンの鳥のカタログの3枚。また無駄な買い物をしてしまった。

この中でメシアンの鳥のカタログのCDは3枚組みで500円というナイスな価格で手に入れることができてラッキーだった。(まあアマゾンで同じくらいの値段で売っているのだけどね)

マルティン・ツェーンという人がピアノを弾いている。なんじゃこれ2時間30分もあるぞ。2時間半ずっとピアノソロで聞き続けるのか、きついな。なにしろわたしはこのメシアンという作曲家についてよく知らないし、特に興味があったわけでもない。メシアンで知っていることといえば、戦時中ユダヤ人の強制収容所へと入れられたのだが、世の終わりのための四重奏曲という曲(キリスト教にちなんだ題であり決して中にとかそーゆーもんじゃないです)を作曲し演奏したら、なんやかんやで特別に出所できたとか、フルート作品やオルガン作品が有名だとかしか知らない。ピアノ曲も有名みたいだけどまったく知らなかった。まあ、あくまでも3枚組みだから買ったんだよね、1枚170円くらい、お得やな。横にあったバッハのフルートソナタ全集と迷ったけどバッハは2枚組みだからな。他にもCD買ったからバッハにまでは手が回らないので今回は見送り。

 

で、メシアンなんだが、どんな曲なのかとわくわくしながらCDを再生したのだが、わたしのこの期待は開始1秒で打ち砕かれることになった。

スピーカから聞こえてくるのはわけのわからない音、バンバンと鍵盤を叩き付ける感じの音だ。なんじゃこれは。鳥のカタログなんていうのだからてっきり爽やかな鳥のさえずりを思わせるような音楽が流れてくるのかと思いきや、流れてくる音はまるで地獄を思わせるような音。鳥のさえずりどころか断末魔のようだぜ。バンバンと鳥が打ち落とされる様を表現しているのか?そんなわけないだろうけど。地獄が終わればこんどはよくわからない音の洪水、ぱらほろぱれぴれってしか聞こえないけど、どんな意味があるんだろう。よく調べてみるとこの曲は一曲つづ鳥の標題が付いており、作曲者がフランス各地に生息する鳥の鳴き声を採取、分析してピアノ曲に仕立てたものらしい。最初の地獄のような曲はキバシガラスをあらわしているようだ。だが、まったくわからん。どこが鳥の鳴き声なんだ。これがCD3枚、2時間半かよ。クラシックレベルの低いわたしにはこの曲はきつい。

これ書いている今も聞いているけど、やっぱりさっぱりわけわからん。シューマンのピアノ作品集や、モーツァルトのピアノソナタ全集も苦手だったけど、このCDも苦手な作品になる可能性があるぜ。もしかしたらバッハのフルートソナタのほうが良かったかも、つーかプロコフィエフを買っとけばよかった!・・・なんて思ってしまったら負けなので、わたしは最大限、鳥のカタログを理解することに勤めます。わたしはこのCDが好きでたまらなかったので買ったのです。決して後悔していません。このCDを聞いてクラシックレベルを上げていこうと思います。