矢部達哉のルクーとラヴェル

レザムルーズ

 今日の無駄遣い

 

レザムルーズ~恋人たちへ~ 矢部達哉 横山幸雄

ダサいタイトルのcdだが中身は良い。250円で入手。

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・ルクー ヴァイオリンソナタ

・フォーレ ネル 月の光

ラヴェル ヴァイオリンソナタ

ドビュッシー 私の心に涙がふる ロマンス

 

どれも好きな作曲家ばかりなのがいい。特にルクーのヴァイオリンソナタは以前ルクーのチェロソナタを手に入れたときから一度聞いてみたかったものなので運がいい。聞いてみた感じ、とてもきれいな曲だと感じた。ルクーはフランクとダンディに師事し、影響を受けていたようだが、素人であるわたしがはじめて聞いたときこの曲はブラームスのヴァイオリンソナタの哀愁さとフォーレのヴァイオリンソナタの透明さが掛け合わされているような曲だなと感じた。あくまでも音楽理論も知らない素人の感想である。

にしてもこの曲も長い。30分もある。まあ以前買ったチェロソナタなぞ50分もあったけどな。チェロソナタのくせに第一楽章が20分もあるんだぜ。マーラーの交響曲並だよな。ヴァイオリンソナタもチェロソナタも透明感のあるきれいな曲だ。チェロソナタは長くて途中だれるところがあるのだが、ヴァイオリンソナタはちょうどいい長さと思えるかな。30分と長い割には軽く聞けちゃうな。最近買ったアーノルド・バックスのヴァイオリンソナタも30分ぐらいの長さであったがこっちはきつかった。いつまでやってんだ、早く終われと思っちゃったもん。好みの問題もあるかもしれないけどわたしはルクーのようなきれいな曲の方が好み。

ラヴェルのヴァイオリンソナタ。ラヴェルの弦楽四重奏、ピアノ三重奏はとても好き、なのだが、なぜかヴァイオリンソナタは苦手だった。第一楽章はいつものラヴェルなのだが、第二楽章になるとなんだかよくわからなくなる。一言で言うと変な曲。この曲はジャズからの影響を強く反映されたものらしい。今回のCDでも感想は同じだな。変な曲だ。でも心なしか美しく聞こえる。ヴァイオリニストの矢部達哉は国内ではすごく有名なソリストみたいだ。この人の演奏は儚いというか、よわっちい感じもするのだが、そのおかげですごく綺麗に聞こえる。というか儚過ぎてピアノの方が音がでかいぞ。ここらへんは録音の問題なのかもしれないけどね。

なんでこのCDは レザムルーズ~恋人たちへ~なんてダサくてわけのわからんタイトルにしているのだろう。クラシックコーナーに置かれてないと何のCDか判別できないぜ。人気の割には録音も少ない。この人現在も東京交響楽団のソロ・コンサートマスターらしいので、そっちがメインなのかな。