スターンが弾くベートーヴェンとブルッフのヴァイオリン協奏曲
ブックオフで購入。250円CDが3枚で500円セールで購入したので大体166円くらい
栄光の名盤コレクション 25
ヴァイオリン:アイザック・スターン
1-3:ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:レナード・バーンスタイン
4-6:フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
・ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は何度か聞いたことがあるのだが、そういえば1枚もCDを所有していなかったなと思い、この機会にと思い手に取った。アイザック・スターンはよく知らないが指揮がバーンスタインとオーマンディという馴染みのある顔ぶれだったので、そこまで好みから外れはしないだろうと思い購入。
どうでもいいが、こういった廉価版の名盤シリーズにありがちな1曲目と2曲目の演奏者が違うという構成が私は好きじゃない。今回はメインのヴァイオリニストが同じなのでまだ統一感があるが、大抵は1曲目と2曲目でまったく違う演奏者を使うことの方が多い。1枚でいろいろな名演を聞けるからいいじゃないかという気もするが、私はそれよりもこのCDはこの指揮者と楽団の作品といった統一感が欲しい。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は第1楽章が23分と長めなのだが、まったく飽きない。ここらへんは好みの問題でもあるかな。私はコンチェルト自体が苦手なので、ヴァイオリン協奏曲でも、どうしても聞けない曲も多い。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は未だに苦手だし、チャイコフスキーの曲もすごく有名なのに聞けない。ここらへんはすごくたくさんのCDがあり、入手する機会もたくさんなるのに、まったく聞けないのはすごく存した気になるのだ。
しかし、同じように有名なブラームスの協奏曲や、今回のベートーヴェンの曲は比較的にすんなり聞けるし、リピートしても苦ではない。この違いはいったい何なのだろうか?
このCDの本当のお目当てはカップリングの ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番だ。
この曲はよく、4大ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー)に匹敵するほどの曲であると言われている。知名度は及ばないが作品の質は負けていないってことかな。
そんなわけだが、にわかの私はこの曲は初めて聴く。
3楽章で構成されているのだが、続けて演奏されるタイプの曲。ヴァイオリンの旋律はいかにもロマン派ってな感じ。甘ったるい旋律。嫌いじゃないぜ。ヴァイオリンの音がすごく綺麗で聞いていて疲れないね。耳に残るのは第3楽章かな。しかし思ったほど盛り上がりはしなかった。音も全体的に涼しげで、透明感があるのだが、私はもう少し激しいのを聞いてみたい。