マイスキーのチェロ名曲集
リサイクルショップで購入。100円。
ミッシャ・マイスキー「 エレジー:マイスキー・ベスト・アルバム」
1. 浜辺の歌(成田為三)
2. 夢のあとにop.7(フォーレ)
3. エレジー(マスネ)
4. 白鳥(サン=サーンス)
5. アリア ハ短調(作者不詳)
6. G線上のアリア(バッハ)
7. ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
8. エレジーop.24(フォーレ)
9. ノクターンop.19第4曲(チャイコフスキー)
10. コル・ニドライop.47(ブルッフ)
11. アレグロ・アパッショナートop.43(サン=サーンス)
12. ノクターンロ短調遺作(ショパン)
13. アヴェ・マリアD.839(シューベルト)
14. 月の光(ドビュッシー)
15. 五木の子守歌
チェロ:ミッシャ・マイスキー
ピアノ:ダリア・オヴォラ 1,5,6,11,12,14,15
ピアノ:パーヴェル・ギリロフ 2,3,4,7,13
指揮:セミヨン・ビシュコフ
演奏:パリ管弦楽団 8,9,10
録音:1987年ノイマルクト、1991年ベルリン、1993年ラバスヴィル
1994年ベルリン
ミッシャ・マイスキーのチェロ小作品集だ。私は小作品集というオムニバス形式のCDというのはあまり好きではないのだが、人気の高いマイスキーのCDを100円で手に入れることができるなら話は別です。
なんだかしょっちゅう話は別と言うフレーズを遣っている気がする。
このCDを手に入れたリサイクルショップでは以前記事を書いたサティのCDや、他にも何枚かいい感じのCDを入手できたし、マイスキーのCDもこれの他にもう1枚手に入れることができた。
チェーン店でないリサイクルショップは見た目汚らしいし、なんだか一見さんお断りのような雰囲気が漂っていることが多いので入店するのにちょっぴり気合が必要だが、結構今回のようなおもしろいCDを手に入れることができることがある。
このCDの最初と最後には成田為三の浜辺の歌と熊本地方の民謡の 五木の子守歌が収録されているのだがこれは日本版限定で新収録されているみたい。日本の曲を最初と最後に収録して全世界に販売したわけじゃないのね。
日本の民謡をチェロで弾くのはヨーヨー・マとかもしていたよね、日本人が忘れているような民謡を海外の人が弾いているというのは不思議なもんだな。だがおそらく逆の場合もあるでしょう。日本で有名でもその曲の生まれた国では忘れ去られているというケースもあると思う。
自国の人にとってはありふれているものでも他国の人から見れば新鮮に映るものなのでしょう。
2曲目のフォーレ作曲、夢のあとにが凄く好きだ。これはもとは歌曲らしい。フォーレの歌曲と言えば昔750円で売られていた歌曲全集を買い逃した苦い想い出を思い出す。そのときは興味が無かったのだからしょうがないのだけど、この曲でまた思い出してしまった。
同じフォーレ作曲のエレジーはチェロとピアノのバージョンを聞きたかったのだがこのCDではチェロと管弦楽になっている。7曲までチェロとピアノだけで世界観を作っていたのに、いきなりオーケストラになるのはちょっと嫌だな。雰囲気がぶち壊されたような。
基本的には有名な曲をチェロで弾いている感じなので初聴きでもすんなり聞ける。曲によっては雰囲気が大きく異なる場合もあるね。 ラフマニノフのヴォカリーズはもともと歌曲だったらしいけど、最初からチェロのための曲だと勘違いしてしまうほど、いい感じの曲になっている。チェロの出す音が曲の甘ったるさや、切なさを中和していて、枯れたような雰囲気にしているのだが、私はそのような感じが凄く好みなのだ。