テンシュテットのマーラー第5番

ハードオフで購入。100円。

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マーラー

1-5 交響曲第5番 嬰ハ短調

指揮;クラウス・テンシュテット

演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1978年5月10-12日、6月8日

 

 

第1楽章はトランペットのファンファーレが印象的だ。この出だしがかっこいいとなんだか凄く良い演奏に聞こえてしまうし、テンションも上がる。しかし、このCDでは出だしからゆったり目で面食らう。この曲は今までそんな多くの種類を聞いてきたわけでないのだが、それでもここまでゆったり目なのは初めてだ。途中の展開部でちょっとは早くなったかなと思いきや、また速度が落ちる。ゆったりしていてもだらだらしていると言う感じでなくすごくかっちりした演奏に聴こえる。

いつも第5番はバーンスタインの旧盤を聴いているのだが、テンシュテットの演奏に比べるとバーンスタインの演奏は重くて荒々しいように聴こえるな。最初に聞いたのがバーンスタイン盤なのでこれが普通と思ってきたので、逆に テンシュテット盤がスッキリして聴こえてしまう。

第2楽章は(嵐のように激しく、いっそう大きな激しさをもって)と書かれている通り、初っ端から激しいのだが、やっぱり荒々しいと言うよりかはキッチリ上品な感じがする。しかし第2楽章の後半は凄く音に広がりを感じる。いろいろな音が聞こえるなと感じたので、なんと言うか立体的なのかな?第1楽章は私の好みじゃないなと思ったけど第2楽章になってわくわくするようになってきた。

第3楽章はいつ聴いても長いわりには印象に残らない。なんつーか色々展開が多すぎて全体像を捉えきれないのかな。

第4楽章は有名なアダージェットだが、私はそんなに好きな楽章ではない。

第5楽章は好きだ。凄くフィナーレって感じがする。ここの演奏が良いとそれだけで前半がどんなに気に入らなくても良い演奏だったと言う気分にさせてくれる。特に最後の締めが肝心。ここがしょぼいと凄くがっかりしちゃう。テンシュテット盤の締めは・・・・・・まあふつうやな。もっと派手で下品な感じでもいいような気もした。