小林研一郎のマーラー交響曲第1番を買う
ハードオフで購入。100円。
指揮:小林研一郎
録音:1998年5月13-15日
小林研一郎についてはチェコフィルと関係のある人という大雑把なことしか知らない。愛称が炎のマエストロとか呼ばれちゃっているらしいけどテンションが高い人なのかね?
マーラーの第1番はマーラーの交響曲の中でも聞きやすいので人気もあるのかな?廉価版も多いし、そうでない中古でも比較的手に入りやすいので流通量がやっぱり多いと思う。対して第7番とか8番とか250円以下ではほとんど見ないよね。950円くらいなら結構見るけど。
第1楽章はなんだか霧に覆われているような音だな。カッコウの泣き声を模した?とされている動機を聴いていると、まだ霧が深い早朝のような情景が広がってくる。
第1楽章と第4楽章にあるトランペットによるファンファーレが特徴的。最初このファンファーレを聞いたとき、なんだかゲームでレベルアップをしたときに流れてくるような音だなと思った。
第2楽章は中盤で展開が変わったりするいかにもマーラーっぽい章。急に変わりすぎや。
第1楽章は音が薄いなと思っていたけど、やっぱり意図的に薄いと言うか透明感のあるような表現をしていたようで、第2楽章から普通の音になった。
第3楽章はいつ聴いても”グーチョキパーでグーチョキパーで何作ろう”が浮かんでくる。この特徴的な主題はフランスの童謡「フレール・ジャック」からの引用らしい。この童謡が日本に伝わりグーチョキパーでの歌になったのかな。
この楽章の前半はグーチョキパーの主題がいきなりどんちゃん騒ぎみたいなメロディに変わったり、急にまた元のグーチョキパーの主題になったりとせわしない展開なのだけど、この演奏では、急展開のはずかあまりテンポに変化が無くどんちゃん騒ぎのようなメロディもゆっくりで暗い。個人的にはここの変化ははっきりとして欲しかった。
第4楽章はこれまた急に悲しみ爆発で始まるのだが、この演奏では音が結構スッキリしているような気もする。もっとやかましい感じのほうが好み。嵐が通り過ぎるとまたゆったりしたメロディになるのだけど、あんまり音の急激な差が無く、聴きなれた展開と違って変な感じがする。全体的に凄く綺麗な音なんだよね。
もう私の中でバーンスタインの演奏が基準になってしまっているのでもっとうるさい演奏じゃないと満足しないようになってしまっているのかも。
しかし、前半の透明感のある感じは好きだったので、もしかして他の曲では凄く感動するかもしれないと思った。