ムラヴィンスキーのロシアン・ディスク

今日買ったもの。リサイクルショップで180円。

 

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ムラヴィンスキー指揮の

・バッハ 管弦楽組曲第2番 

バルトーク 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

ドビュッシー 夜想曲より

である。ムラヴィンスキー旧ソ連では有名な指揮者だ。ショスタコーヴィッチの交響曲の初演を何度もしているし、ショスタコの交響曲の中でも人気のある5番の初演もこのムラヴィンスキーが指揮したらしい。どうでもいいがリハーサルを何度も納得するまでやるなど、結構怖い人だったみたい。このCDのジャケットの絵を見る限りではくたびれた爺さんにしか見えないけどね。

収録曲も変だ。バッハからバルトークドビュッシー。バッハからバルトークって200年くらい経ってるからな。続けて聞くと、この2曲はとてもじゃないが同じクラシックという枠組みに収めるものじゃないと感じる。200年も経てばそりゃ変わるワナ。

こりゃ珍しいCDかなと思い、後で調べてみると、この3曲は録音時期がばらばらだ。 管弦楽組曲第2番が1961年11月21日、弦チェレが1970年10月12日、 夜想曲よりが1960年2月26日。いづれもレニングラード・フィル大ホールでのライブ録音でモノラルだ。こりゃ音源の寄せ集めか?弦チェレは1965年録音のCDは調べるとすぐ出るのだがこの1970年の録音はあまり情報がないな。RUSSIAN DISCというのも怪しい。これはシリーズの名前なのかそれともレーベルの名前なのか?怪しい洋盤かと思いきや日本語の解説がある。こりゃ正規盤でなく海賊盤かもな。こんなようわからないCDが手に入るのはリサイクルショップならではだな。

 収録曲の中でCDを所有しているのは弦チェレだけだ。レヴァイン指揮のCDと比べるとムラヴィンスキーのほうが聞きやすい。レヴァインのほうはドン!ガラ!ガッシャン!!とうるさいのだ(このCDしか知らなかったので私は弦チェレは好きではなかった)。対してムラヴィンスキーはモノラルのおかげが音がスッキリしており聞きやすい、録音の悪さか、ヴァイオリンの音がでかくて、打楽器の音が小さくバランスが悪いのだが、この方が、曲の輪郭がわかりやすくていいよ。レヴァイン盤ではうるさくて聞こえなかった音が良く聞こえる。これ聞いた後にレヴァイン盤を聞くと、私はこの曲をぜんぜん聴いていなかったのだなと感じた。バッハお目当てで購入したのだが、弦チェレの方を気に入るとは思わなかった。