R. シュトラウスの管楽器のための作品全集
最近買ったCD。ブックオフで250円。
R. シュトラウスの管楽器のための作品全集
・13管楽器のためのセレナード
・13管楽器のための組曲
・16管楽器のためのソナチネ第1番
・16管楽器のためのソナチネ第2番
・オーボエ協奏曲
指揮:エト・デ・ワールト
このCDは、あまり期待せずに買った。なにせ2枚組なのに250円と言う安さだったもんでね。
もともとR. シュトラウスはあまり好きではない。所有しているCDはどれも交響詩ばかりである。2001年宇宙の旅で使われて有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」も所有しているが、いまいち好きになれない。
なのでこのCDも聞くまでそんなに期待していなかった。収録作品もまったく知らないものばかりだったしね。
だが、聞いて驚いた。良い曲ばかりじゃん。
管楽器っていわばラッパ系の楽器だけと思いきや、フルートとか笛も管楽器なのね。要は息を吹き込むのが管楽器なのか。
管楽器の音色は暖かさを感じる。ほわほわしていると言うのか、輪郭がはっきりしない感じ。だがそれが意外と心地良い。
管楽器のみで構成されている曲は、シェーンベルクの木管五重奏曲を聞いたことがあるくらいかな?ほかにも聞いたことがある気もするのだが思い出せない。ベートーヴェンでそんな感じの曲があったような気がするが、どんな曲だったか思い出せない。
シェーンベルクの木管五重奏曲は、はっきり言って難しくてよくわからない。ピロピロブオブオポロポロって感じの曲。いや、マジで。
シェーンベルクの曲は好きではなかったが、シュトラウスの曲はどれも良い。適度にメロディアスだし田舎臭くもあるのに都会的なかっこよさもある。特に 16管楽器のためのソナチネ の2曲が好きだ。何度聞いても飽きない。
以前購入したヒンデミットのヴィオラ・ソナタは繰り返し聞いていると耳が疲れてくるのだがこのCDは飽きないし耳も疲れないのだ。
13管楽器のためのセレナードと13管楽器のための組曲はすごく若いときの作品みたい。
16管楽器のためのソナチネ第1番と16管楽器のためのソナチネ第2番、オーボエ協奏曲 などは最晩年に書かれたものだ。
後半の3曲は1945年ごろの曲なのだが、この頃になるともうシュトラウスの音楽は時代遅れだったようだ。 この収録曲達がいまいち知名度が低いのは、そういった事が理由なのかな?
最近買ったCDでは一番満足度が高いCDだ。
小難しい曲よりも、こういった曲の方が私にはあっているのかもな。