クラークのヴィオラ曲集

ブックオフで購入。250円。

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レベッカ・クラーク のヴィオラ曲集

 

ヴィオラ:フィリップ・デュ-クス 

ピアノ:ソフィア・ラーマン

ヴァイオリン:ダニエル・ホープ

クラリネット:ロバート・プレイン

 

ヴィオラ・ソナタ
・古いイギリスの旋律によるパッサカリア
・子守歌
・古いアイルランドの旋律による子守歌
・眠りの神
・中国のパズル
・心を静めよう
ヴィオラのための無題の小品(世界初録音)
・ドゥムカ
・前奏曲、アレグロとパストラール

 

ダニエル・ホープって聴いたことのある名前だな。有名な人かな? ロバート・プレインは以前紹介したバックスのクラリネット・ソナタを演奏していた人だ。

 

以前、ヒンデミットヴィオラ・ソナタ全集を購入してから、なんだかヴィオラに対して興味が沸いてきた。ちょいと前まではヴィオラとヴァイオリンの違いも良くわかってなかったほどだったのにな。(今でも大してわかっていないのだが)

ヴァイオリンより音域が五度下がるということらしいが、まあ要するにヴァイオリンに比べ出る音が少々低いということか。それが理由なのか、ヴィオラの音は高音がキンキンしないので聞き易い。

それに、ヴィオラ曲は数もそれほど多くなくマニアックな感じがするので、オタク心がくすぐられるのだ。今回のCDも レベッカ・クラークのことはまったく知らなかったけど、ヴィオラ曲集というところに惹かれて購入した。

 

レベッカ・クラークと言う人については、ここで書くより、ネットで検索して調べてもらった方がいいね。まあ簡単に書いちゃえば、1900年代前半に活躍した人なんだけど、女性の作曲家であったため、差別や偏見を受けて、不遇な扱いをされてしまった人だ。やっと作品が評価され始めたのは彼女が90歳ぐらいの頃だったらしい。

 

小品が多いこのCDの中でキラーチューンはヴィオラ・ソナタだろう。彼女の作品の中でも特に有名らしい。

女性が作曲したと言われると、なるほど、この曲はどこか母性的なものを感じさせるな。と思ってしまったのだが・・・・。

女性が作曲したから母性的だってのも偏見だな。

 

ヒンデミットのピアノ伴奏付きヴィオラ・ソナタは1番2番3番と進むにつれて難しくなっていったのだが、第1番は結構聞きやすい曲だった。 ヒンデミットのピアノ伴奏付きヴィオラ・ソナタ 第1番とクラークのヴィオラ・ソナタは共に1919年の作品なのだが、どちらかと言えば、クラークの方が小難しい割りに、何度も聞き返しても飽きない良さがあるように感じた。単に私の好みの問題だけどね。

 

その他の小品もいい曲ばかり。 子守歌や眠りの神、心を静めようなど、落ち着くタイトルが目立つ。 哀愁漂う曲が多いけど、決して暗くはない。子守歌という曲なんて、やっぱり女性的な感性で書かれているんじゃないのかな?

眠りの神なんてカッチョイイ題の曲も、日本人好みな曲だと思う。

中国のパズルはそのまんまだけど、他の曲からも東洋的な旋律があるように思えるのだが、そこらへんが日本人好みだと感じられるとこかな。

 

どの曲も派手さはないけど、聞いていて飽きない曲だ。他の作品も数多くあるみたいだけど、CD化されているものは少ないだろね。他のCDを手に入れるのは難しいかな。