マゼール指揮の大地の歌

ハードオフで購入。210円。

 

 

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マーラー作曲;大地の歌

 

メゾ・ソプラノ:ヴァルトラウト・マイアー

テノール:ベン・ヘップナー

指揮:ロリン・マゼール

バイエルン放送交響楽団

録音:1999年5月 2~3日、2000年2月5~6日

 

マーラー大地の歌はもともと交響曲第9番として作曲されたのだが、交響曲第9番を書くと作曲者は死んでしまうというクラシック界のジンクスをマーラーが恐れて、あえて番号を付けることをやめ、大地の歌と言うテノールとアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲として発表したというエピソードがある。

まあ聞いた感じは交響曲というか、オーケストラ付きの大げさな連作歌曲ってな曲だ。(交響曲8番なんかはオーケストラ付きの合唱だし)

 

この曲はもともとカルロス・クライバー盤とクレンペラー盤を所有していた。はじめて聞いたときは、とても綺麗で、かっこいい曲だと思い、何度も繰り返して聞いていたのだが、最近はあまり聞かない。

毎回第1楽章でしびれて、第5楽章で満足してしまうのだ。

 

第5楽章の後半で、お、もうすぐ終わるのかな・・・・と、CDを取り出す準備をすると、あら、まだ第6楽章があるわ・・・あと30分もあるのか・・・。てな感じに毎回なる。またこの第6楽章が長いんだよ。約30分。60分強のこの曲のうち半分が第6楽章だからな。

 

この曲は1,3,5楽章がテノールで2,4,6楽章が メゾ・ソプラノによって歌われている。ようは男性声と女性声が交互になっているのだ。一見均等に配置されているかに見えるけど第6楽章が30分あるから、 メゾ・ソプラノの人の方が歌う量が多いよね。 給料は同じなのかな?負担と考えるより、見せ場がより多いと考えるべきか。

ところで、この曲の録音が1999年と2000年に分かれているのは、何でも奇数楽章と偶数楽章を別取りしたからであるらしい。あとでくっつけて1つの曲にしたのだ。

別に私は続けて聞いても何も違和感はないんだけどね。耳がいい人は何か感じるかも。

 

改めてこの曲を聴くと、長ったらしく感じていた第6楽章もいい曲だと思えるようになっていた。結構うしろのオケが綺麗だし、歌なしでも聴けちゃうくらいいい曲だ。

なんだか今回のCDを聞いたら、他の大地の歌を集めたくなってきた。

とりあえずワルターのCDは欲しいよね。そういえばこの曲にはピアノ編曲版もあるんだよな。

どうでもいいが、昔ブックオフで、平松英子と野平一郎のピアノ編曲版大地の歌が500円で売っているのを見かけたのだがスルーしてしまったことを思い出す。当時は何も思わなかったけど、今は購入しとけばよかったと後悔してる。

 

当時は興味がなかったものが後になって欲しくなるってパターンは良くあることだよね。今じゃそれを見越して、今は興味がないけど購入しとくかという予防策を講じているけど、それはそれで、結局興味を持つことはなく無駄になるというパターンもある。

しかし買って後悔するより、買わないで後悔する方がダメージはでかいので、とりあえず興味を持ったCDは買っといたほうがいいのだろう。