アウリン四重奏団のハイドン弦楽四重奏曲集Vol.14

ブックオフで購入。250円。

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ハイドン弦楽四重奏曲


演奏:アウリン四重奏団


弦楽四重奏曲第81番 ト長調 Op.77-1
弦楽四重奏曲第82番 ヘ長調 Op.77-2
弦楽四重奏曲第83番ニ短調 Op.103
弦楽四重奏曲第43番ニ短調 Op.42

録音:2010年

レーベルはドイツのTACETという所。室内楽専門レーベルらしい。

 

2011年発売なので比較的新しいCDだね。こういうCDが250円棚に流れるのがブックオフのいいところだ。状態もすこぶる良く、以前の持ち主はこのCDをほとんど聴かずに売ったのだと思われる。

Op.103はハイドン最晩年の弦楽四重奏曲 なのだが、第2楽章までしかなく未完なので、実質Op.77の2曲がハイドン弦楽四重奏曲最後の曲だ。

Op.42はOp.77の14年位前の曲、この曲は聞いたことが無いな。安CDでは収録されないタイプの曲だ。

 

このCDは音が凄くいい。それだけでなんだか素晴らしい演奏に聞こえる。実際素晴らしい演奏なのでしょうけど何割か増しで良く聞こえる。

 

 弦楽四重奏曲第81番と82番は昔図書館で借りて聴いたことがあるのだが、そのときは結構地味な感じがして聞き通すのが辛かった記憶がある。耳に残る旋律が少なくつまらないとさえ思った。しかし今回のCDはすんなりと聴けた。曲の印象自体はそんなに変わらずぱっとしないなと感じたのだが、音に力があり、地味な旋律も退屈しない迫力を与えているのだ。きらびやかでぼわ~っとした黄色い空間が浮かぶようだ。黄色い空間が何なのかは私にもわからないが、なんだかそういうイメージが浮かんだのだ。(多分ジャケットのハイドンさんがすごく黄色いのでそういうイメージがわいたのでしょう)

聴くのが辛いどころか幸せな気分にさせてくれる。

 

ただ、 弦楽四重奏曲第43番が始まるのってCDを再生してから1時間経過している頃なので、若干ここらへんになると飽きてくる。曲の印象も他の3曲と比べて暗めなのであまり頭に入らない。弦楽四重奏曲のCDは80分ぎっちり詰まっているよりも50~60分くらいで終わるほうがいい気がするな。

 

以前購入したウィーンコンツェルトハウス弦楽四重奏団のCDはモノラル音の温かみのあるすばらしい演奏であったが、今回の アウリン四重奏団の演奏は素晴らしい音質できらびやかな情景を写してくれるものだった。

ハイドン弦楽四重奏曲はプレーンヨーグルトみたいにぱっとしない曲が結構あるのだけど、その分、素晴らしい演奏にめぐり合うとすごくうれくなるし、どんどん深みにハマっていく。

ハイドン弦楽四重奏曲には中毒性があるような気がする。